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【感想】『Sci-Fire 2022』

文学フリマ東京35にて入手。テーマが「インフレーション/陰謀論」とのことで、なんかすごい野心的なテーマ設定だなと思った。ただ、テーマがインフレーションと陰謀論ですと言われて想像するような直球の話は少なめで、幅広にSF短編が集まっている感じが...
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【感想】『ベストSF2022』大森望 編

Amazon.co.jp: ベストSF2022 (竹書房文庫 お 6-3) : 大森 望: 本「もふとん」酉島伝法布団に関する想像力とその設定を肉付けするどこかとぼけた描写が良かった。寝たくなる。身体感覚に訴えかけてくる良い作品。最後ちょっ...
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【感想】”How the Crown Prince of Jupiter Undid the Universe, or, The Full Fruit of Love’s Full Folly” by P H Lee

メタフィクション(?)小説。木星の王子が、太陽の姫君に恋に落ちていまい、顧問たちはいやいや無理ですよそれは政治的にも物理的にもと止めるんだけれども、木星の王子は「ああなんと彼女は輝かしい!」いやいや輝いてるのは核融合ですからね、みたいなリア...
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【感想】『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン 市田泉 訳

ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫) | シャーリイ・ジャクスン, 市田 泉 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon こわ~。メリキャット視点での語りに徹底されていることが素晴らしいポイントだと思う。呪術や願望の...
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【感想】『ループ・オブ・ザ・コード』荻堂顕

Amazon.co.jp: ループ・オブ・ザ・コード : 荻堂 顕: 本 帯文にしつこく二回も書いてあるしインタビューでも明言されているので書くけど、『虐殺器官』フォロワー。設定にしても文体にしても、もろ『虐殺器官』、というか伊藤計劃であり...
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【感想】『WHODUNIT BEST Vol.6』京都大学推理小説研究会

BOOTHにて入手。京都大学推理小説研究会には、「犯人当て」の文化がある。『WHODUNIT BEST Vol.6』序文より「犯人当て」の文化がある集団怖すぎるでしょ。京都大学推理小説研究会が実施している「犯人当て」で提出された作品のうち特...
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【感想】『探偵AIのリアル・ディープラーニング』早坂吝

Amazon.co.jp: 探偵AIのリアル・ディープラーニング(新潮文庫nex) 電子書籍: 早坂吝: Kindleストア 対戦学習させるために作られた犯人と刑事(→後に推理小説をディープラーニングしたことで探偵にジョブチェンジする。は?...
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【感想】『折れた竜骨』米澤穂信

Amazon.co.jp: 折れた竜骨 上 (創元推理文庫) : 米澤 穂信: 本 面白すぎ。特殊設定ミステリ(という用語でこのジャンルをまとめたのの初出がこの本のあとがきだとかなんとか)という話を聞いていたが、その言葉で思い浮かべるものよ...
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【感想】『夜を掬う 〜クロスデルタ旅行記〜』燐果

#文学フリマ東京新刊『夜を掬う 〜クロスデルタ旅行記』アンドロイドによるポストアポカリプス世界の旅行記。綴込表紙によるファイル形式で、今回は表紙と本紙30ページ程度を頒布。以降のイベントや通販で、追加本紙を頒布し、購入者に綴じていただく計画...
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【感想】『透明ランナー』ファン・モガ 廣岡孝弥 訳

良い韓日小説だった。すごく良い話で、ひたすら明るいとかハッピーとかとは少し違うけれど、なんだかあたたまる話だと思った。韓国(を含む外国)の人が日本人より日本のアニメを知っていたりする、そしてその世代に若干の時間差が生じる、というのはあるある...
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【感想】『行き場をなくした物語』鳥原継接

文学フリマ東京35にて入手。表紙がStable Diffusionらしい。文フリで何冊かAI活用した表紙みかけたけど、これは効果的な使い方だと思った(組み合わせの異質さみたいな絵を描かせるのはAI得意そう)。 その表紙とも繋がる「宇宙飛行士...
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【感想】『婆婆ホラー』川渡六文銭 編

文学フリマ東京35にて入手。『老婆』をテーマにしたホラーアンソロジー。 テーマとしての引きもそうだし、この表紙の「山と思いきやよく見たら老婆」がなんだか笑えてしまって買いにいこうと思っていた一冊。老婆って、女性が一定以上歳を取ったら老婆だと...
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【感想】『死ぬほど好きだから死なねーよ』石井僚一

死ぬほど好きだから死なねーよ | 石井 僚一 |本 | 通販 | Amazon 今年は一瞬、ほんとうにかなり一瞬だけど短歌をやろうとしたことがあって、そのうえで歌集って読むと面白いんだなという感覚がある(やろうとするまでは正直どう読むのかよ...
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【感想】『ペテロと犬たち』谷脇栗太

文学フリマ東京35にて入手。掌編小説集。 基本的にもともと朗読作として書かれたものであるという情報を知っているから余計にそう感じる部分もあるとおもうけれど、声に出す語りの魅力に溢れた作品が多く感じた。特に方言の使い方が良くて、その意味で特に...
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【感想】『占星術殺人事件 改訂完全版』島田荘司

Amazon.co.jp: 占星術殺人事件 改訂完全版 (講談社文庫) 電子書籍: 島田荘司: Kindleストア 長いな! なんか読んどかないとダメなのかと思って読んだ。確かに読んどかないとダメだったんだけど多分なにかでこのトリックという...