ねじれ双角錐群『アンソロポエジー』@11/25 #文学フリマ 東京ア-16

 2018年11月25日(日)、第二十七回文学フリマ東京にて頒布される、ねじれ双角錐群『アンソロポエジー』に参加しています。

 ねじれ双角錐群は秋の東京文フリ参加三回目、これで三冊目の小説合同誌になります。三冊出せば一人前という話もありますので、メンバーそれぞれが概ね七分の一人前くらいにはなったのではないでしょうか。

 上記宣伝ツイートにも書いていますが、今回の企画はもとは「人類合同」というキーワードから着想し、「人類は既に滅んだ未来で」「何らかの方法で人類を観測している」「人類以外を語り手とする物語」というレギュレーションの合同誌となっています。人類のことを考える以上は、ジャンルはSFです。タイトルは人類学(アンソロポロジー)に抒情(ポエジー)を足しているわけですが、ポエジーがどこから来たのかは君の目で確かめてほしい。

 今回、僕は既に他の掲載作も読んでいるのですが、これだけ「人類以外」がバラけたのに、描こうとする人類は良くも悪くも結構通じているところがあり、業が深いぞ、人類、という気持ちです。コンタクトもの、ポストアポカリプス、SFが好きな人もそうでない人も、ぜひお立ち寄りください。

『ひとりっ子』 Greg Egan 山岸真 訳

 イーガンの履修が不足していたので。

 非常にSFだなと思った。なんというか、技術的理論的なアイデアがあって、それをひたすら核として話を書いている。SFと言いながら中心となるSF要素を魔法に差し替えても成立してしまうタイプのファンタジーに近接したSFみたいなのを読むことが多いので(というか自分はそういうのが結構好きなので)、こういうともかくSFですみたいなのを読むとSFだなと思う(?)。

『ルミナス』『オラクル』『ひとりっ子』の三作が面白かった。『ルミナス』は演出が良かった。中国なのも良い。『オラクル』『ひとりっ子』は美少女AIなので。美少女AIか?

『百億の昼と千億の夜』 光瀬龍

 昔、萩尾望都の漫画版を読んだことがあるけど原作は初読。

 超スケール時空哲学SF。超越者に挑むはシッタータ、プラトン(途中からロボ化して全部セリフがカタカナになって超絶読みにくいぞ)、あしゅらおう(なぜか美少女)。そして敵がナザレのイエスだったりMIROKUだったりする超スケール。最後のオチの部分は(書かれた時期を無視して)現代から見れば割とありがちで、ショートショートくらいの長さでも十分ありうる内容なんだけれど、ともかく壮大なスケール感の設定と、終末の荒涼とした世界観の描写で読者を引き込み、読ませる力があると思う。そして原作を読んで改めてこの雰囲気を表現した漫画版もすごかったなと。

 ナザレのイエスが長いから(?)、「ナザレの!」って呼ばれだすの好き。

『逆行の夏 ジョン・ヴァーリイ傑作集』 John H. Varley

 傑作集だった。巻頭の「逆行の夏」は、なんか翻訳が微妙に感じるところがあったりして詰まり(古かったせいかな?)、まあ、うん、と思いながら読んで、「さようなら、ロビンソン・クルーソー」も、なるほど、という感じだったのだが、「バービーはなぜ殺される」がめちゃめちゃ好きで、以降全部好きだった。「バービーはなぜ殺される」みたいな、SFなんだけど宗教みたいなのが混入してきてるのすごい好きなんだ。まあこれは設定と中盤が良くて、最後はちょっともうちょっとこうとは思ったところがあったが、次の「残像」は最後まで凄まじい。このラストが書けるのはすごすぎるでしょ。ほんまに。「ブルー・シャンペン」はエモくあるべくしてエモいので良かった。そして最後の「PRESS ENTER ■」が非常に良かった。若干古臭いところはあるが、得体のしれなさがすごい。結局この作品だけ他とジャンルが違う気がするんだけど、なんだかんだ一番好き。読んだ後に残る。

『犬はどこだ』 米澤穂信

 犬を探す話かと思ったら犬を探す話ではなかった。なんか犬と会話できるとか特殊能力に恵まれた主人公なのかと思ったらそんなわけでもなかった。妹に恵まれてるだけだった。妹小説だった。妹はどこだ。

 別に米澤穂信に詳しいというわけでは全くないが(だからこそこんな初期作品いまごろ読んでるんだけど)、いかにも米澤穂信感が出ていて良かった。二つの調査のつなげ方も、主人公の鬱屈も、事件の結末も、タイトルもそんな感じ。救いがない。

肩凝りを殲滅する

(タイトルはリスを実装するのパロディです)(リスを実装するは読んだことありません)

 物心ついて以来ずっとというかこの世に生を受けて以来ずっとというか前前前世からずっと肩凝りに悩まされており、八千年過ぎた頃からPC作業や加齢も相まって危機的状況となって、ひどいときは眠るときに鎮痛剤を飲むようになっていたが(私はパナドールを信頼している)、これはまずいと肩凝りを殲滅することにし、多少の効果は得られているように思われるので、殲滅活動の内容をここに記録する。ところで自分の場合、そもそも肩凝りの原因はおそらく視力の問題と姿勢の問題が大きく、特に姿勢については肩凝りを改善するためにまずは姿勢を直せと世に広く言われているのは百も百合も承知なのだが、基本的にそれは無理なので、とうに諦めたので、姿勢は直らないものとして扱う。立っているものは倒れる、吊っているものは落下する、姿勢は直らない。ご安全に。肩凝りがひどいというとすぐ姿勢を直せとかいう正論ハラスメントをぶつけてくる心無い輩がいるが、やめてほしい。無理なものは無理。姿勢を直す心がけみたいなやつは三分しか続いた試しがないが以下についてはとりあえず一ヶ月以上続いているのでそういうことだと思って受け入れてほしい。

 まずは以下を購入した。

 この商品が特に優れているのかどうか知らないし3kgが適切なのかどうかも謎である。多分筋トレとしては軽すぎるのだろうが筋トレが目的じゃないから別に良いだろう。ともかく何かを購入したという事実が重要なのと、ピンク色でうるさいので部屋においてあると目につくため、これらの要素が継続を助ける。で、このダンベルで、以下をやる。

 この動画に特に優れている点や思い入れなどは無いが、日本人の筋肉ユーチューバーみたいなのの動画だと喋りがうるさいことが多いのでこれくらいのほうが良い。というか一回見たら内容はわかるから何度も視聴する必要はまったくない。回数が適切なのかわからないがとりあえず1日50回くらい上げ下げしている。

 次にいわゆる肩甲骨はがし的なものをやる。肩甲骨はがしというワードはバズりすぎており絶対に使いたくないが背に腹は代えられないというか肩に腹は代えられない。

 とりあえず以下を朝晩やっている。

肩こりによく効く体操【完全版】

 この画像の良いところは漫画にやたら眼がギョトギョトした気持ち悪い顔がついていないことである。いずれにせよ一回見たら内容はわかるから何回も見る必要はまったくない。

 また、この動画のやつも朝晩気が向いたときにやっている。

 この動画の良いところは笑顔です。しかし残念ながら一回見たら内容はわかるから何回も見る必要はまったくない。

 以上を一ヶ月くらいやったらとりあえず鎮痛剤は要らなくなり、大量購入したパナドールとタイレノールの在庫が余っている。今後は肩自体を取り外し将来的には肉体を廃棄する等の活動を目指していく。

『百壁ネロ完全体 黎明編』 百壁ネロ

 第二十六回文学フリマ東京にて入手。twitterで見かけてくっついていたサンプルで面白そうだと思ったので、という極めて軽い気持ちでブースを訪れたらなんか卒業式の会場みたいになってて、いただいた本もめちゃめちゃ分厚くて卒業文集かよと思って、家で開いたら一ページ目にいきなり校長先生のお言葉みたいなのが載ってて卒業文集かよと思った。結局この先生は誰なんだ……。

 計17作品収録というボリュームもあり今更読み終えて今更感想を書くわけですが、これがめちゃめちゃおもしろかったです。特に気に入ったのは「○ゴトジェノサイド×トリィムホラーショー」「ハッピーファッキン・ハチクロファッカー」「東京カタストロホテル九々九九式」の3本で、ちゃんと完結しているという意味では「ハッピーファッキン・ハチクロファッカー」が一番ですね。エモい。勢いがある。ざらめちゃんが可愛い。旅要素がある。以上全部好きですね。未完のやつに関しては、は、完全体なのになんで未完やねん面白いのに、と読んでる途中で思ってしまったけど最後の解説でなるほどねと思った。続きが読みてえ。やたら殺し屋が出てきたりあとキャラの名前の付け方とかに濃厚なこうあれを感じるんだけどそういうの含めて全集っていう形式、熱いなと思った。楽しかったです。完全体おめでとうございます。