PROJECT: SUMMER FLARE

 VRChatワールド作品。ネタバレせずに書くので内容についてはほとんど何も書けませんが、神作品だったので早くやった方が良いです。やれ!!!!

 自分はVRChatはほとんど触っていない(むかしアカウント作ってデスクトップで少し触っただけ、その後Half-Life AlyxをやりたくてOculus Quest 2買ったあとで少しは入ったけどまあそれくらい)ので、他にこういう方向性やクオリティのワールドがどれくらいあるのかとかいうことはよく分かっておらず、そういう比較の話はできないんですが、でも非常にクオリティが高くチャレンジングです。VRChatは色々可能性はありつつも、まあベースはその名の通りChatでしょう、交流用だよね、と思っていたところから、めちゃくちゃに全てを覆してくる(ここまでVRChatで表現できるのかよ!!と三回くらい叫んだ)作品でした。体験に重きをおいたゲーム、それこそHalf-Life Alyx含むValve作品とか好きな人には間違いなくオススメです。他にも、VRChatを含むVRというカルチャーであったり、そういった技術、SF方面の興味を持っている方や、ゲーム内のテキストや意匠から背景設定などを読み取って考察するのが好きだったりするような方面の方々は、絶対にやった方がいいと思います。あと体験に重きをおいているのでやらずに内容を知っても価値が低いと思います。やれ!!!!

 公称「ソロ・複数名・デスクトップ・PC VR(両手コントローラ必須)いずれも体験可能で、想定プレイ人数は1~4人(最大8人)、時間は人数によらず2〜3時間程度」とのことですが、自分は二人でプレイし、プレイ時間は約4時間でした。終盤でOculus Questの電池切れて焦った(Air Linkで遊ぶと快適だけどバッテリーには注意しよう!)

『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』 大鐘良一・小原健右

 宇宙飛行士選抜試験の最終選考を密着取材したNHK番組の記録。めちゃめちゃ面白くて数ページごとにめちゃめちゃ面白いと呟きながら読んでしまった。宇宙ネタの資料探しがきっかけで読んだんだけど、宇宙ネタというよりも、危機におけるリーダシップとかその周りのドラマみたいなのが、試験という人工的環境だからこその明快な観察で述べられていて、人間力、すごいなと思った。NASAに行ってステージが上がって人生の物語がどうこうみたいな話になるのも少年漫画みたいなスケールアップで良すぎる。良い本だった。

↑これも面白かった

『蒼氓』 石川達三

 すごい。これは太宰も負ける(?)。出航するまでの切り取りっていう角度が既にすごいし、取材力、ドラマ、読ませる話だと思った。参考資料のつもりで読み始めたが予想外に良い小説だった。南海航路も良かった。

第二回かぐやSFコンテスト 最終候補作品の感想

 第二回かぐやSFコンテストの最終候補作品10作を読み、簡単な感想をメモしました。

 第二回かぐやSFコンテストはテーマ「未来の色彩」で2,000~4,000字のSF短編小説を公募する賞で、選考が完全匿名で行われています。審査員の最終候補作品の選定も匿名、大賞の選考も匿名、読者のオンライン投票による読者賞も匿名という試みです。なので最終候補作品の中に私もTwitter等で知り合いの方の作品があるかも、というかあるっぽいですが、どれがというのが分からないので、忖度無しの感想・投票になります。ドキドキですね。

 上記のサイトで最終候補作品を実際に読むことが出来ますが、並び順もページを開く度にランダム化されるなど徹底されています。ということもあるので、まだ読んでいない人は以下の私の感想(ネタバレを含みます)を読む前にぜひ公式サイトへ読みに行ってください。

 全体として、去年の最終候補作品よりも面白く感じるものが多かったです。というか去年も全部感想書こうと最初思ったんですが、自分の好みではない作品の割合が高くて、全部読みはしたけど感想書いてませんでした。今年はバリバリ感想書くぜという気持ちが最後までみなぎった。

 以下ネタバレ注意。順番は自分がアクセスしたときに表示されたランダム順。★を付けている作品が特に気に入ったので、この中からもう少し悩んで投票先を決めようと思っています。


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『一九八四年』 ジョージ・オーウェル 高橋和久訳

 2021年にもなって読んだ。

 読んでなかった名作というと大体内容を知ってしまっていたりということがありがちなんだけどなぜか内容も全然把握してなかった(ビッグブラザーがいるらしい程度)ので、先の展開が読めなくて素直に面白かった。言葉の設定が上手い。第二部に行く時のツイストは予想外だったし、終盤も予想された流れではあったけど道具立てがひねってきて上手いな~と思った。本のところが熱い。怖い!

Half-Life: Alyx

 いや神ゲー過ぎるでしょ……。

 ずっとやりたかったんですが環境がなく発売から一年以上経ってしまった。でも本当にやって良かった。これのためにデバイス買う価値あります。絶対にプレイしてください。

 Half-Life 3いつでるんだよと言い続けて幾星霜、なんか新作がVRで出るってまあスピンオフみたいなもんでしょと最初こそ思ったけどそんなことはなくてこれは完全にハーフライフだし正史です正史。VRとかいってリロードとかギミックの操作とかアイテム探しを手でやらされる、まあそれもかっこいいけどずっとプレイするにはダルいでしょとか最初は思ったんだけど、なんだかんだ没入感がヤバいし今では流れる動作でピストルリロードするし注射も打てる。家の中で落ちてるリモコンとか手首スナップで拾おうとしてしまう。もともとHalf-Lifeというゲームはプレイヤーの心理を読んで伏線を張ったりトラップを仕掛けたりフラストレーションの後にカタルシスがあったりするのがすごい作品で、特にHalf-Life 2をプレイしたときはみんなそれに感動した(みんな感動しただろ?)と思うんだけど(感動したじゃん? レーベンホルムで最悪の経験をさせられたときとか。グラビティガンがつよつよになったときとか。アントライオン仲間になったときとか)それがVRで完全に体感出来て最悪と最高のゲーム体験が出来てしまう。序盤の方の暗闇のところが嫌すぎて最悪とか思ってたらジェフの下りがマジですごすぎてここまでやるんだ……と打ちのめされたしこれでこそハーフライフと思ってマジで嬉しすぎた。端々の台詞のセンスとかもハーフライフっぽい。よく知らないけど制作チームは2の時の人が中心にやってるわけでは多分ないよね、でもめちゃくちゃリスペクトがあって一貫してて良い。全然スピンオフじゃない。最後の最後までハーフライフだったし、エンディングもめちゃくちゃ良くて、3への希望を感じた(まだ信用はしていない……けど待ってるぞ!!)。

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

 以降ネタバレを含む。

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『生ける屍の死』 山口雅也

 なんか多分ミステリの名作みたいな感じで紹介されたんだと思う。

 今で言う特殊設定ミステリ(当時も言ったのか? 知らないです)として、死者が蘇るという設定を、トリックの根幹にも、雰囲気作りにも最大限利用しており、すごい。でも30年ちょっと前という絶妙に微妙な時間が経過した2021年に読んでいるせいか、自分としてはどうにも古く感じてしまった。序盤冗長に感じたし、焦点をパチパチ切り替えるのもイケてない感じがした。でもこれを最初に書いたら画期的ですごいというのは分かる。すごい。