【感想】『死ぬほど好きだから死なねーよ』石井僚一

死ぬほど好きだから死なねーよ | 石井 僚一 |本 | 通販 | Amazon

 今年は一瞬、ほんとうにかなり一瞬だけど短歌をやろうとしたことがあって、そのうえで歌集って読むと面白いんだなという感覚がある(やろうとするまでは正直どう読むのかよくわかってなかった。いやそう言うといまは分かってるみたいになるが、べつにいまだってわかっているわけではない、ただなんか楽しんで読める気がするというだけ)。「父親のような雨に打たれて」は論争の方だけ先に知ってしまっていたのだけれど作品を読むといやその論争要ったの?と思った。論争するとこそこだったのか? 「瞬間最大風速!!!!!!!!!!!!!」の歌は多分インターネット上で人気で、度々引用されてTwitterで流れてくるのを見たことがある気がする(引用しやすい、というのが多分あって、それは短歌という短い形式の良さなんじゃないか)。自分も好き。ほかに好きだったのは、「おまえの声じゃねーと寝れねーんだよ」、「夢」、「アクアリウムのばか」。「アクアリウムのばか」は、ばかみたいゆめみたいとか、鬼とか国家予算とか、もう好きだからばかになっちゃってまーす!っていう感じがすごく良い。あとがきも良かった。

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