【感想】『目に見えないほどちいさくて命を奪うほどのさよなら』石井僚一

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 積んであったのを最近読んだ。自分がふだん短歌(というか歌集)を読まないのでそう感じるのか、それとも特に本書の作風なのかわからないものの、思った以上に振れ幅が大きくて面白かった。

 自分の中での狭いイメージでは元々こういうのを想像していた、という方向性で、特に好きだったのは、18「おどれない」、61「空耳」、71「目に見えないほどちいさくて命を奪うほどのさよなら」。

 それ以外の方向だと、5「恋人がハリネズミみたいに丸まって眠っている」(文法書みたいだ)とか、16「ホットケーキくらいの甘さ」(試験問題のようにもアンケートのようにも心理テストのようにも)とかは実験的な趣向があり面白い。14「つつしみなさい、いい子ちゃん」、48「映画館のポップコーンっていうなんて陽気なたべもの」などは小説に近い味があると思って楽しめた(オチ的な構造があるからかな?)。26「うそつき、うそつき、うそつき、」、69「あ」は、そういうのもやるのか!という笑いがあった。

 最後にタイトルがドーーーーンって出るのかっこよすぎる。

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