創元推理文庫

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【感想】『王とサーカス』米澤穂信

新聞社を辞めフリーとなった太刀洗万智が、月刊誌の海外旅行特集の取材のために訪れたカトマンズで王族殺害事件に遭遇する。緊張が高まるカトマンズの街で取材を始めた太刀洗だったが、彼女の目の前には新たな死体が。  いや、すごかった。あらすじとか何も...
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【感想】『茨文字の魔法』パトリシア・A・マキリップ 原島文世訳

良いファンタジーを読んでしまった。じわじわと良くなってくるというか、冒頭でガツンと引き込むというより気づいたら先が気になっている感じ。終盤の加速感がすごかった。  王立図書館で養われている孤児の少女ネペンテスが、謎めいた茨文字の本の解読にの...
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【感想】『屍人荘の殺人』今村昌弘

面白かった。ネタバレが含まれる。  話題作っぽかったので何かの時に積んでいたのが、地層の中から出てきたので読んだ。どんな話かは全然前情報なく読んでいたので、ゾンビ出てきたときは思わず「ゾンビは、本格推理ではありません」状態になってしまったが...
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【感想】『ずっとお城で暮らしてる』シャーリイ・ジャクスン 市田泉 訳

こわ~。メリキャット視点での語りに徹底されていることが素晴らしいポイントだと思う。呪術や願望の幻視が素晴らしい。彼女たちに向けられる悪意は全てメリキャット視点で語られているし、どの程度歪められているかも分からない。結末からのタイトル(原題の...
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【感想】『折れた竜骨』米澤穂信

面白すぎ。特殊設定ミステリ(という用語でこのジャンルをまとめたのの初出がこの本のあとがきだとかなんとか)という話を聞いていたが、その言葉で思い浮かべるものよりもよりファンタジーの色合いが強く、剣と魔法の世界でミステリをやるのかなり楽しいんだ...
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【感想】『巴里マカロンの謎』米澤穂信

小山内さん丸くなりすぎじゃないと思ったけど時系列的にこれが前なのか、ということで、このころは二人は良いコンビだったよねという楽しみに溢れた作品だった。それにしてもかわいい。髪型の描写が尼そぎじゃなくてボブカットになってたのに十一年ぶりの新刊...
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【感想】『犬はどこだ』 米澤穂信

犬を探す話かと思ったら犬を探す話ではなかった。なんか犬と会話できるとか特殊能力に恵まれた主人公なのかと思ったらそんなわけでもなかった。妹に恵まれてるだけだった。妹小説だった。妹はどこだ。  別に米澤穂信に詳しいというわけでは全くないが(だか...
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【感想】『秋期限定栗きんとん事件』 米澤穂信

最高案件ですねー。常々感じていることですが、こういった小説がもっと書かれるべきなのではないでしょうか。今まで読んでなかったくせによく言うな。でも、1巻のタイトルが春期限定いちごタルト事件で、あらすじを読んだら小市民を目指す小鳩君と小佐内さん...
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【感想】『夏期限定トロピカルパフェ事件』 米澤穂信

これはわりと最高案件に近い感じがするので、次巻?完結編?が最高案件になることを祈るばかりであります。主人公が最後死んで欲しい(まだ言う)。今回は絶えず食べてるところとか、最後の方わたしたち痴話喧嘩もできないみたいなこと言ってそれも打算っぽい...
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【感想】『春期限定いちごタルト事件』 米澤穂信

面白かった。まだプロローグというかキャラ紹介だけど。こういう業のある主人公はクライマックスで死にそうというか死んで欲しい(非常に偏った見方)。一方で業のあるヒロインは勝利して欲しい。業が深いのはどっちだ。いちごだらけなの。今年も、絶対買うの...