『溺れる魚は霧吹きをかける/感染幻』小島宇良/雨下雫(C1講義室)

 第三十四回文学フリマ東京にて入手通販もあるそうです

『溺れる魚は霧吹きをかける』は、テラリウムに興味あるなと思っていたら白い毒キノコを貰ってしまい、しかもそれが少女に見えるようになる話。後半のシーンの画が映像的に良くて楽しくなってしまいました。一通り終えた後のラストシーンもほんわかして良い。ところどころに投げ込まれる小ネタも良くて、中でもなんかネタバレ感あるので明記しないけど終盤の盛り上がってる中で急に面白い伏線回収が来たのが笑ってしまってめちゃくちゃ良かった。そういうのが好きなので……。

『感染幻』は、幻覚が見えるようになるという原因不明の感染症が流行る中、隣人のペストマスクを付けた女との交流が始まる話。幻覚繋がりの本じゃん。まあ、そんな設定でそんな怪しい格好の女が出てきたらそういうことじゃんと思うんだけど、そこから二転三転、飽きさせない展開があって良かった。クライマックスの落とし方からの終局、細かいところが読み取れていない気がするんだけど、不思議な安堵感があって好き。雨下さんの小説を読む度に書いてる気がするけど、毎回の定番要素(だと自分は勝手に思っている)この、怪しい魅力の女性に絡め取られていく感じが最高です。

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