【感想】『人魚と飛行機に乗る』野堀ゆん

　福岡行きの飛行機に乗る主人公は非常口横の席に案内されるが、目の前には人魚が座るという。主人公は福岡までの時間を人魚と向かい合って過ごす。

　福岡まで飛行機で行くという日常の（いや言うほど日常ではないかもだが、まあ誰しも想像の範囲内の）中に人魚、という日常に差し込まれた想像力が良い。読んでいくうちに、人魚もわりと（？）存在はしている世界設定であったりとか、主人公も人魚が好きであったりとか（？？）読者がツッコミを入れたくなるような話がするする出てくるので楽しい。「？」浮かんでるとことか飲み物メニューわからないとことかが好き。楽しかった。