同人誌

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【感想】『あたらしいサハリンの静止点』 第三象限

(追記)Kindle版がでたそうです!!  第二十九回文学フリマ東京にて入手。第十回創元SF短編賞最終候補作の三編、および各人の新作短編を三編、計六編を収録。創元SF短編賞作家三人で書きましたという段階で集客力が強すぎるので速攻で完売されて...
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【感想】『ガーファ帝国 マンガ村』 ヒラメ・トロ

第二十九回文学フリマ東京にて入手。GAFA、漫画村ブロッキング騒動、個人情報保護法、GDPR、あたりを扱った官僚小説。タイトルや宣伝文から、勝手にもっとメチャクチャなフィクションをイメージしていたのだが(ガーファ帝国っていう国が本当に出来て...
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【感想】『令和の怪談』 Machidania.

第二十九回文学フリマ東京にて入手。令和の怪談をテーマとする短編5本。令和にしても怪談にしてもかなり広く捉えられており、ホラーとかそういう感じではない。 『エクソシストは要らない』 akkt  なんかこう静か系というか特に何かが起こるわけでは...
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【感想】『0.5センチの怪獣!!』 ソルト佐藤

第二十九回文学フリマ東京にて入手。 「ハートボイルド・百合(?)・本格ミステリー」とのこと。読んだ感想としては、クエスチョンマークがついていたのに思ったよりも百合じゃんと感じた。ミステリーもしっかりある(細かい伏線がいっぱいあっていいですね...
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【感想】『息 -Psyche- vol.4』 アナクロナイズド・スイミング

第二十九回文学フリマ東京にて入手。Boothにて通販あり。  特集『見るなのタブー』ということで、見るなのタブーをテーマとして6作が収録。このテーマは結構難しいと思います。物語の構造自体を縛ってくるテーマなので、読者に対して意外性による面白...
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【感想】『会計SF小説集』 アーカイブ騎士団

第二十九回文学フリマ東京にて入手。上記はKindle版。  前回の『モンスター小説集』がメチャクチャ面白かったので、今回も期待して読んだところ、メチャクチャ面白かった。 簿記とAI(高田敦史)  コンタクトモノとAIモノに複式簿記がぶつかる...
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【感想】『消える記憶』 るびび

第二十九回文学フリマ東京にて入手。  記憶が消えたりそれを操作的に使うのってエモいよねという話であり、エモいよね。あと海行くのもエモいよね。なんかそういう話であり、作者の「こういうの好きなんだよね」感が盛り込まれており好感が持てました。めん...
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【感想】『全ての探偵が死んだとき』 黒澤正樹

第二十九回文学フリマ東京にて入手。  見本誌コーナーで「探偵が全員死にます」みたいなことが書いてあったのを見かけて思わず手にとったところ、冒頭の登場人物一覧でこれ絶対面白いだろと思って購入した作品。登場人物一覧だけでメチャクチャツッコミどこ...
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【感想】『姪探偵登場!』『姪探偵対恐喝王』 ソルト佐藤

第二十九回文学フリマ東京にて入手。  最近妹じゃなくて姪というジャンルが流行っているとかなんとかいう説があるけどそのあたりを逆手に取った(取ったのか?)「ちょっとお茶目な姪の探偵が若い叔母さんと共に」事件に立ち向かう推理小説。二作ですが(二...
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【感想】『流されないように 第一話』 白樺あじと

第二十九回文学フリマ東京にて入手。  ミステリ短編。学校もの。高品質なコンパクトなミステリに、魅力的なヒロインと後ろ暗い主人公とくれば、僕の好きなやつです。とても好き。こういうの読むの好きだし、自分も書きたいなと思わされてしまう。『第一話』...
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【感想】『蟹 摂食思考機構』 木村凌和

第二十九回文学フリマ東京にて入手。  蟹SFじゃん。やっぱり蟹SFが静かなブームなのではないか。表紙に蟹とドーンと書いてあり、インパクトがあり、惹かれてしまう。小説本で表紙買いとかあんまないと思ってるんだけど、存在に気づかせる力はやっぱりあ...
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【感想】『竜鱗書記』 藤あさや

第二十九回文学フリマ東京にて入手。  鱗に文字が浮かんで全身で書をなしている竜人(?)を主人公として、銀河図書館を盛り込んだSF。もともと図書館SFというキーワードで面白そうだなと思ったけど、SETIっぽい方向に話が展開していったのは予想外...
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【感想】『王様と林檎』 戸田鳥

幻想短編集。掌編五編なのでかなり短め。明るくも暗くもない不思議な雰囲気が通底しているのが魅力的だと思う。同じ設定の『尻尾』と『おとだま』の流れがすき。猫が結局いついてるのが良いですね。
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【感想】『かわいいウルフ』 小澤みゆき(海の響きを懐かしむ)

第二十八回文学フリマ東京にて入手。公式サイトはこちら  ヴァージニア・ウルフ本。作家モノとしてものすごくバズっていたし文フリ当日もすごい部数でていたらしい。ヴァージニア・ウルフの短編集の感想をこないだ書いたけれど、別に自分はファンとかいうわ...
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【感想】『息 -Psyche- vol.1』 アナクロナイズド・スイミング

第二十八回文学フリマ東京にて入手。「恐怖と笑いの共存」をテーマとした短篇集。4編収録。このテーマめちゃめちゃ難しくない?『ビギナーズラック』渋江照彦 ビギナーズラックがありすぎる主人公という短編。冒頭部分だけでオチは読めるんだけど、それだけ...