同人誌

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【感想】『アンソロジー 非実在神様』秘密結社きつね福

文学フリマ東京37にて入手。架空の神様をテーマにした話。とても面白かった。思ったよりもホラー寄りの話の割合が多かった気がする。 尾八原ジュージ「おまよい様の住む家は」  家に住み着き幸運を与えるが、立ち去られると"反動"がやってくる「おまよ...
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【感想】『人魚と飛行機に乗る』野堀ゆん

福岡行きの飛行機に乗る主人公は非常口横の席に案内されるが、目の前には人魚が座るという。主人公は福岡までの時間を人魚と向かい合って過ごす。  福岡まで飛行機で行くという日常の(いや言うほど日常ではないかもだが、まあ誰しも想像の範囲内の)中に人...
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【感想】『生まれつきの時間』ファン・モガ 廣岡孝弥 訳

文学フリマ東京37にて入手。 「成長センター」で目覚めた主人公は、産声を上げるかのように初めての言葉を発する。主人公は自分が十五歳であること、長い眠りから目覚めたところであること、眠っている間にも教育を施されていたことを告げられる。  ポス...
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【感想】『Cat Fiction』街の樹(CATFISH)

文学フリマ東京37にて入手。見本誌コーナーで見つけてフィーリングで購入(文学フリマにおけるいつも買ってる人の本しか買わなくなる現象に抗うために意識的に取り入れてるランダム性)。表紙が良い。 「日本電波塔ジャック」は、2037年に東京タワーの...
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【感想】『BABELZINE Vol.3』週末翻訳クラブ・バベルうお 編

翻訳小説同人誌。私は上記のBOOTHで買いました。半年前に……。  半年積んでいた癖に言うのもというところですが、全部面白かったです。すごい一冊。オススメです。中でも特に良かった作品について。 マリア・ハスキンズ「天に輝くいちばんの光」(白...
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【感想】『怪奇短篇集 それぞれの白昼』阪井マチ、佐々木和泉(紐々書房)

文学フリマ東京35にて頒布された同人誌。私はBOOTHで入手しました。来月の文学フリマ東京37でも販売されるようです。  とても面白かったです。続けて読んだ形ですが、サークルの前作である『怪奇短篇集 夜の水族館』よりも破壊力の高い話が多く、...
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【感想】『怪奇短篇集 夜の水族館』阪井マチ、佐々木和泉(紐々書房)

第三十二回文学フリマ東京にて頒布された同人誌。私はBOOTHで入手しました。  怪奇短篇集とあるとおり、不条理な怖さや可笑しさに満ちた短い話をたくさん読む事ができる。よかった。以下特に好きだった作品について。  阪井マチ「アクアリウム聖」は...
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【感想】『Græy Psycho – グレイサイコ – 』眞崎十一

第34回文学フリマ東京にて入手。それって一年半前だ……積んでいてすみませんでした。現在BOOTH通販をされているようです。  人間に非常に近いアンドロイド的な存在「リイド」が普及した未来、感情を持たないとされるリイドを専門に扱う精神科医と、...
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【感想】『声百合アンソロジー まだ火のつかぬ言葉のように』ストレンジ・フィクションズ

文学フリマ大阪11の新刊。寄稿させていただいた同人誌。上記のページで通販が開始しているので是非!!  以下、ネタバレを含む感想。ネタバレのない、寄稿しました報告の記事はこちらです。 紙月真魚「貝と耳鳴り」 元恋人の声がずっと耳に残っている主...
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【感想】『ほろびのうた A Last Love Song on this Falling Planet.』たけぞう

文学フリマ東京36の新刊。私はboothで入手しました。  二人称連作短編ライトノベル、というジャンル説明がされているけれど、まさにそれ(?)。形式と物語がぴたりとハマっている。語り手、君、その想う相手という三者の関係、彼らが辿る道、その構...