同人誌

01_読感

【感想】『留年百合アンソロジー ダブリナーズ』ストレンジ・フィクションズ

参加した合同誌です。以下Booth通販は好評につき現在は完売しており、増刷や電子版はあるかもしれないしないかもしれないようです。 (追記)電子版が配信開始されました!!!!  感想書くのにエネルギーがいるような、密度高めの作品が多くすごい一...
01_読感

【感想】『怪談集 嗤う死体袋』西素東仙

文学フリマ東京37にて入手。  文学フリマ東京37では私の所属サークルであるねじれ双角錐群が初の怪談ジャンルでの出店だったのだが、自分はあまり文フリで怪談ジャンルを見ていなかったので、事前にWebカタログ等で色々と調べていて、そのときにWe...
01_読感

【感想】『暴力と破滅の運び手セレクション ケモのアンソロジー』

文学フリマ東京37にて入手。 「水槽のなかの虎」栗山陸  帰省した主人公の虎は、弟の友人の赤い竜の仔と再会し、心を乱される。  ケモのことはよくわかっていないなりに、ケモのアンソロジーなんですと言われてなんとなく想像する方向性の話、ではある...
01_読感

【感想】『読みたい夜に Vol.1 創刊号』Y.田中崖/峰庭梟/野尻暉/一夜文庫

文学フリマ東京37にて入手。なお、文学フリマ東京37にてVol.0.5創刊準備号、Vol.2 秋灯号も購入させていただいています。  文学フリマ東京38が終わった今になって感想を書こうとしているというのが申し訳ないのですが、読むこと自体が後...
01_読感

【感想】『11月はとばりの国』たけぞう

文学フリマ東京37で入手。ブラッドベリのオマージュ作である表題作(短めの長編サイズ)がメインで、ほか掌編小説を収録。 「塵よりよみがえり」の一族をオマージュした不死の一族の断章で、ブラッドベリが作中で宇宙の孤独と似ているとした10月の先の1...
01_読感

【感想】『エッチな小説を読ませてもらいま賞 受賞作品アンソロジー』

文学フリマ東京37にて入手。2023年最大のイベント『エッチな小説を読ませてもらいま賞 〜さあ、エッチになりなさい〜』の受賞作品アンソロジー。まだ公式サイトを見たことがない人がいたら見た方がいいです。よすぎるので。そしてこの同人誌、柱に一々...
01_読感

【感想】『首振り荘の感染者』佐々木和泉

文学フリマ東京37にて入手。2作のミステリ短編を収録。 「首振り荘の感染者」は、猛威を振るうウイルス(詳細は語られない)から子供を守るという名目で用意された山荘を舞台として、ある種の密室である山荘に絶対に持ち込まれるはずのないウイルスの感染...
01_読感

【感想】『鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー』藤井佯 編

文学フリマ東京37にて入手。鳩をテーマにした大型アンソロジー。表紙が美しい。ボリュームがすごい。このボリュームをまとめてアンソロジーとして出しているのがその時点で偉業だと思います。以下、特に印象に残った作品の感想。 「はばたき」蜂本みさ  ...
01_読感

【感想】『川 川 川 巨大健造 川小説トリロジー』巨大健造

闇ルートで入手。川で繋がる三編の短編小説。 「乗らない電車」は、川に住まう人魚と、有史以前から運行する列車が街にやってくることを予感する者たちの話。それぞれのいいところをもつ者たちのコミカルな動きが楽しい(目がいいから避けられるの好き)。川...
01_読感

【感想】『無人の街と群衆の人』阪井マチ

文学フリマ東京37にて入手。怪奇小説三編を収録。 「無人の街と群衆の人」は、感染症が広がり人通りが途絶えた街が舞台で、主人公が病室の窓から街を見ていると、なぜかずっと歩き続けている老人に気づく。変な話で、最後までどこへ行くのかわからなくて面...
01_読感

【感想】『よだつ』ねじれ双角錐群

参加したアンソロジー。告知記事のときに若干コメントはしたけど、ちゃんと感想を書いておくことにします。上記ページで熱烈通販中!!!!!!!!!!  核心的なネタバレは避けるものの、ある程度のネタバレがあります。 「えいべさん オーディオコメン...
01_読感

【感想】『少女椅子 怪奇幻想アンソロジー』眞崎十一 編

文学フリマ東京37にて入手。少女と椅子を題材とした広義の怪奇幻想、ミステリ、エログロナンセンスなどの短編を集めたアンソロジー。テーマに相応しく怪しい話ばかりで面白かった。表紙の存在感がすごい。また、収録作を枠物語的に扱う幕間の演出も面白い(...
01_読感

【感想】『中国語の密室における三体問題』ソルト佐藤

文学フリマ東京37にて入手。文学フリマ東京36の新刊。  主人公は奇妙なハウスキーパーの仕事を得る。毎日屋敷を訪れ、その家の引きこもりの息子がいるという部屋と扉ごしにメモでやりとりをして食事を作ったり掃除をしたりする。  変則的な密室モノに...
01_読感

【感想】『カモガワGブックスVol.4 特集:世界文学/奇想短編』カモガワ編集室 編

文学フリマ東京37にて入手。  カモガワGブックスは非常に力の入ったレビュー・書評が載っていて楽しいところ、いかんせん対象の作品を自分がほとんど読んでいないので、既刊は読んでなかったり感想書いてなかったりしたのですが、今回は「カモガワ奇想短...
01_読感

【感想】『勇者は懼れず、推理をしない』ソルト佐藤

文学フリマ東京37にて入手。  叙事詩『ベーオウルフ』のグレンデル討伐譚を下敷きに、本格ミステリに大切なものを削っていくオッカムの剃刀シリーズとして、登場人物が全員脳筋、推理をしない推理小説として書かれた作品。  いや意外と推理してないか!...