【感想】『首振り荘の感染者』佐々木和泉

『首振り荘の感染者』 - himohimoshobo - BOOTH
二篇収録の本格ミステリ短篇集。 文学フリマ東京37(2023/11/11)にて初回頒布。 著者:佐々木和泉 サイズ:文庫版(144ページ) 世界的に流行するウイルスから子供を守るため用意された山奥の山荘『首振り荘』。夏休みの間そこに隔離され...

 文学フリマ東京37にて入手。2作のミステリ短編を収録。

「首振り荘の感染者」は、猛威を振るうウイルス(詳細は語られない)から子供を守るという名目で用意された山荘を舞台として、ある種の密室である山荘に絶対に持ち込まれるはずのないウイルスの感染者が出てしまうことに始まる話。オチの部分はある程度予想がついてしまったところがあったが(しかし読んでいる途中はどれくらい計画性があったのかとかが謎だったけど、最終的には思い立ったら行動的な話なのだとすると随分怖い)、最後の一行が良かった。

「狂人の住まう家」は、何らかの精神疾患と思われる妄想を抱えゴミ屋敷に住む老婆に悪質な悪戯を仕掛けその様子を報告するネットの掲示板に入り浸る主人公が、老婆を騙してその自宅に潜入したところ、死体を発見してしまうという話。設定が最悪過ぎる。最悪過ぎ要素に微妙なリアル感があったりするのも嫌だ。最終的に俺と最悪バトルで勝負だ展開になっているのが突き抜けててよかった。

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