同人誌

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【感想】『息 -Psyche- vol.2』 アナクロナイズド・スイミング

第二十七回文学フリマ東京にて入手。架空の翻訳というテーマ設定が面白そうだったので。テーマに吸引力がある合同は強い。『中東の『話屋』から聞いた物語』梅宮 もういきなりめちゃめちゃ面白いですね。物語を研究した人の話が、最後に反転して物語に飲まれ...
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【感想】『祝祭』 セロトニン工場

第二十七回文学フリマ東京にて入手。ブースに行ったときにドストエフスキー『悪霊』がどうとかというのとアンナ・カヴァン『氷』がどうとかという文字列が見えて面白そうだったので。「祝祭」という共通テーマで書かれた短編ということですが、祝祭という単語...
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【感想】『怪し噺』『怪し噺 弐』 大和愛(大和堂)

第二十七回文学フリマ東京にて入手(引用ツイートは書影がちょうどよかったので過去のものです)。 江戸時代の怪談(現代で言うホラーというよりは、怪異譚)を現代語訳したもの。読んだことのない話ばかりで楽しめました。弐の方が好きな話が多かったように...
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【感想】『鈴ヶ森ノスタルジー/探検部の花子さん』 雨下雫/小島宇良(C1講義室)

第二十七回文学フリマ東京にて入手。文庫版両A面仕様。『鈴ヶ森ノスタルジー』は、雨下さんの作品を何作か読んでいるともはや定番となった京急要素、無用者要素、そしてこの(なんて表現が良いのかわからん)ヒロイン像の揃った楽しい非日常小説。オンの設定...
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【感想】『モンスター小説集』 アーカイブ騎士団

第二十七回文学フリマ東京にて入手。上記はKindle版。  ハチャメチャに面白いモンスター小説。四編収録されていますが二編は超短編、二編が中くらいの長さの短編。どれもレベルが高く、どれもレベルが高いです(語彙のレベルが低い人)。某氏からおす...
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【感想】『bnkrR vol.15 三人組』

第二十七回文学フリマ東京にて入手。8つの短編を収録。表紙の女の子が持ってるやつなんだろう? 今回のテーマは三人組ということで、難しそうなお題だけど、ズッコケ三人組のイメージというか三人が協力してなにか解決したりする話が多そうかな、と思ったが...
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【感想】『冬が嫌いな殺し屋の冬』 白樺あじと(シーラカンス・バカンス)

第二十七回文学フリマ東京にて入手。 冬に読むのに良い短編。最初目次を見たときに章タイトルで笑いました。いや笑うでしょ。で何故か一話二話みたいに切れている話かと思って最初読んだので、一話が終わった瞬間「え!?」となってしまいました。これで終わ...
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【感想】『百壁ネロ完全体 黎明編』 百壁ネロ

第二十六回文学フリマ東京にて入手。twitterで見かけてくっついていたサンプルで面白そうだと思ったので、という極めて軽い気持ちでブースを訪れたらなんか卒業式の会場みたいになってて、いただいた本もめちゃめちゃ分厚くて卒業文集かよと思って、家...
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【感想】『改変歴史SFアンソロジー パイロット版』 曽根卓・伴名練(カモガワSFシリーズKコレクション)

第二十六回文学フリマ東京にて入手。超おもしろかった。パイロット版だそうですが完成版はマストバイなのではないでしょうか。 『緑茶が阿片である世界』 曽根卓  タイトルで出落ち。緑茶が阿片であるという世界で、緑茶について解説した本の訳者あとがき...
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【感想】『春よりつめたく、小春よりあたたかな/セファイドの残光』 雨下雫/小島宇良(C1講義室)

第二十六回文学フリマ東京にて入手。BOOTH通販あり。  両A面仕様。バランスの良いコンビで素敵です。二本ともすごく楽しめました。 『春よりつめたく、小春よりあたたかな』は、ダメになりきれない感じの主人公が、不思議系女子といちゃつく話……な...
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【感想】『日本列島妖怪短編集 もののけの国』 青砥十(眠る犬小屋)

第二十六回文学フリマ東京にて入手。 ゆるふわ妖怪小説とのことで気になって手に取りました。うわぁゆるふわ妖怪小説だ。めっちゃ良かったです。 十六都道府県について、各所のご当地妖怪が絡んだ短編小説が入っているというもので、その大半が『後輩書紀シ...
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【感想】『bnkrR vol.14 名探偵』

第二十六回文学フリマ東京にて入手。 テーマは名探偵、ということですが、名探偵出てくる作品のほうが少なくないですかね。あと表紙の名探偵は絶対犯人だろ。9作の短編小説を収録。特に気に入った5作の感想を書かせていただきます。「超級探偵」松永肇一 ...
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【感想】『ハイヌーン』 木屋瀬梯子(段)

第二十七回文学フリマ東京にて入手(第二十一回文学フリマ東京の新刊)。 短編6編を収録。ジャンルは、なんだろう。謎。はしごワールドは、基本的に意味はよくわからないのだが、なんかよくわからないけれど叙情的な情景が瞬間的に現出するようなところがあ...
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【感想】『図書室には誰もいない』 白樺あじと(シーラカンス・バカンス)

第二十六回文学フリマ東京にて入手。 ビター寄りの良質なミステリ短編が3本収録。『古本屋に眠る』は古本屋に現れた旧友に関する話。トリックは順当ながら、主人公の鬱屈した心情などの表現が優れているのが良かったように思います。『マンガを詰める日』は...
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【感想】『魔星』 フォーマルハウト

第二十五回文学フリマ東京にて入手。 クトゥルフ短編集。クトゥルフ短編集だということを知らずにWeb上に公開されていた「黄ノ瞳話」のサンプルを読んで続きが気になったので購入。クトゥルフのことをよく分かっていないので、毎回こういうのを読むと、ど...