01_読感

【感想】『勇者は懼れず、推理をしない』ソルト佐藤

文学フリマ東京37にて入手。  叙事詩『ベーオウルフ』のグレンデル討伐譚を下敷きに、本格ミステリに大切なものを削っていくオッカムの剃刀シリーズとして、登場人物が全員脳筋、推理をしない推理小説として書かれた作品。  いや意外と推理してないか!...
01_読感

【感想】『呪術SF小説集』アーカイブ騎士団

文学フリマ東京37で入手。  呪術、いいですよね。むしろ先にやられてしまったなという感すらあるテーマで良い。短編~中編くらいの長さの作品一作ずつと掌編一作ずつが収録されていて、掌編の方も切れ味よかったですが、メインの2本の読み応えがとても良...
02_進捗

2023年11月の進捗

仕事納めたい。 今月の進捗  執筆的な進捗はマジでなかった。気づいたら終わった11月……。  でも文学フリマ東京がありましたね。来てくれた皆様ありがとうございました。既に読んでくださった方が感想をブログに書いてくれていたりXしてくれていたり...
01_読感

【感想】『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』竹田人造

Amazon.co.jp: 人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル (ハヤカワ文庫JA) 電子書籍: 竹田 人造: Kindleストア  首都圏ビッグデータ保安システムが導入され、ビッグデータ解析と武装ドローンが首都圏の治安を守る、あ...
99_雑感

2023年後半 買って良かったもの

皆様ブラックフライデーをいかがお過ごしでしょうか。まだ一ヶ月以上あるのに2023年後半を決めてしまっていいのか?という気持ちは私にもありますが、逆にこの記事を書いておくことであと一ヶ月無駄な買い物をしなくなるのではないか、と明らかな欺瞞を自...
01_読感

【感想】『アンソロジー 非実在神様』秘密結社きつね福

文学フリマ東京37にて入手。架空の神様をテーマにした話。とても面白かった。思ったよりもホラー寄りの話の割合が多かった気がする。 尾八原ジュージ「おまよい様の住む家は」  家に住み着き幸運を与えるが、立ち去られると"反動"がやってくる「おまよ...
01_読感

【感想】『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』チャールズ・ユウ 円城塔 訳

SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと | チャールズ ユウ, 円城 塔 | 英米の小説・文芸 | Kindleストア | Amazon  タイムマシンの修理技術者である主人公は修理の仕事をしながらその実、時空の狭間のようなところに引きこも...
01_読感

【感想】『人魚と飛行機に乗る』野堀ゆん

福岡行きの飛行機に乗る主人公は非常口横の席に案内されるが、目の前には人魚が座るという。主人公は福岡までの時間を人魚と向かい合って過ごす。  福岡まで飛行機で行くという日常の(いや言うほど日常ではないかもだが、まあ誰しも想像の範囲内の)中に人...
01_読感

【感想】『生まれつきの時間』ファン・モガ 廣岡孝弥 訳

文学フリマ東京37にて入手。 「成長センター」で目覚めた主人公は、産声を上げるかのように初めての言葉を発する。主人公は自分が十五歳であること、長い眠りから目覚めたところであること、眠っている間にも教育を施されていたことを告げられる。  ポス...
01_読感

【感想】『Cat Fiction』街の樹(CATFISH)

文学フリマ東京37にて入手。見本誌コーナーで見つけてフィーリングで購入(文学フリマにおけるいつも買ってる人の本しか買わなくなる現象に抗うために意識的に取り入れてるランダム性)。表紙が良い。 「日本電波塔ジャック」は、2037年に東京タワーの...
01_読感

【感想】『BABELZINE Vol.3』週末翻訳クラブ・バベルうお 編

翻訳小説同人誌。私は上記のBOOTHで買いました。半年前に……。  半年積んでいた癖に言うのもというところですが、全部面白かったです。すごい一冊。オススメです。中でも特に良かった作品について。 マリア・ハスキンズ「天に輝くいちばんの光」(白...
01_読感

文学フリマ東京37 #文学フリマで買った本

ツイッターにハッシュタグ #文学フリマで買った本 で連続投稿したものだけど、こちらにも貼って残しておきます。画像は省略。 ファン・モガ『生まれつきの時間』(廣岡孝弥訳)Rikka Zine vol.1の「スウィート、ソルティ」や『透明ランナ...
02_進捗

2023年10月の進捗

ハロウィン! ハロウィン! 今月の進捗  来週末(もう来週末!?)の文学フリマ東京で出る同人誌の告知がされました。  正直面白い作品しか載っていません。よろしくお願いします。  そして、先月アイデアがあるので書こうと思ってる的なことを言って...
01_読感

【感想】『怪奇短篇集 それぞれの白昼』阪井マチ、佐々木和泉(紐々書房)

文学フリマ東京35にて頒布された同人誌。私はBOOTHで入手しました。来月の文学フリマ東京37でも販売されるようです。  とても面白かったです。続けて読んだ形ですが、サークルの前作である『怪奇短篇集 夜の水族館』よりも破壊力の高い話が多く、...
03_作品

ねじれ双角錐群の《毛》ホラーアンソロジー『よだつ』文学フリマ東京37にて!

これまで基本的にはSFジャンルで小説を書いてきたけれど、今回のテーマはホラーということで、正直何を書いていいかわかりませんでした。深夜のdiscordで、次回はホラーにしよう、と決まったそのときにはワクワクしていて、よっしゃホラー書いてやろ...