2023年12月の進捗&2023年の進捗

 俺は師走しか走らない。

今月の進捗

 仕事納めてから考えようと思っていた結果、仕事は納まったが、ここからが本番となります。

今年の進捗

 今年は生活が忙しかったから進捗は少なめでした。しかし何もなかったわけではない。創作では、短編小説を二作書いた。すご!!!!

 ストレンジ・フィクションズ『声百合アンソロジー まだ火のつかぬ言葉のように』に寄稿させていただいた「今日の声は聞いてないから」は、SNS上での音声配信の自動文字起こしの形式をとった小説で、怪異専門ウェブメディア(なんだそれ)の公開編集会議と題して編集長とライターが「女の声の怪異」について会話している様子が、文字起こしされている……という作品。この数年でSNSから音声配信への導線が増えたり、自動文字起こしが実用レベルになってきたといういまこのタイミングでなんかできないかなと思った。一応、単なる配信の会話文というのではなく、自動文字起こしの小説であることの必然性をもって書くことはできたと思うけど、さて、なんかできてただろうか? またストフィクのアンソロジーに参加出来て楽しかったです!

 ねじれ双角錐群『よだつ』に寄稿させていただいた「取材と収穫」は、ホラー小説を書きあぐねた私がツイッターの相互フォロワーが怪談収集家の別名義を持っていることを知り、彼女が取材した怪談を教えてもらって原稿にできないかということを試みる話。実話怪談について色々勉強して挑戦してみた作品で、実話怪談なので、語り手は自分で、実話しか書けない中で作中作的に実話怪談を出している。参考文献に引いている吉田悠軌の論考に影響を受けていて、実話怪談という形式のテクニカルな面がめちゃくちゃ面白かったので、それを何とか作品に組み込めないかと思って書いた。「今日の声は聞いてないから」は自分としてはホラーだとは思っていない(怪異は出てくるけど)のに対して、こちらの作品は一応ホラーのレギュレーションに従おうと頑張って書いたので、ちょっとでも怖かったら嬉しい。しかしいまのところ読んでくれた人で構造上のオチが伝わった人は少数派っぽい。このバランス調整、毎度難しい。

来年の目標

 自主的に書こうと思っていた話がいくつかあったのですがいま止まっていて、うねうねしているうちに嬉しいことに出す宛てと締切がある案件が複数できたので、来年序盤はまずはそちらをやっていこうと思っています。後半は今度こそ長いのが書きたいな。やっていきましょう。

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