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【感想】『天笠画廊のこと』 白樺あじと

第二十八回文学フリマ東京にて入手。 短編三編を収録。『彼女の庭』は殺人の犯行直後から始まるミステリ。しかし殺人自体を云々するのではなく、その死体の隠滅に関わる意図についての変則的な内容。回想として入ってくる挿話に無駄がなくよくできていると思...
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【感想】『ひとひら怪談』 薄禍企画

第二十八回文学フリマ東京にて入手。 見開き1ページの掌編怪談集。装丁/デザインもきれいで楽しい。目次に執筆陣と作品の対応が示されているが、ページ数しか書いてないので能動的に読まないとわからないし、本文ページからは作者名が排除されている趣向。...
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【感想】『ヴァージニア・ウルフ短篇集』 Virginia Woolf  西崎憲訳

ヴァージニア・ウルフ短篇集 (ちくま文庫 う 18-2) | ヴァージニア ウルフ, Woolf,Virginia, 憲, 西崎 |本 | 通販 | Amazon  明日の文フリにて頒布されるウルフ本が気になっており、とりあえず文フリ前にな...
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【感想】『なお澄みわたりパシフィック』 田畑農耕地

第8回Text-Revolutionsにて入手。 SFっぽくもミステリっぽくもあり。萌えラノベかどうかは審議が必要ですが……。超能力を追い求める先輩に無理やり連れられてやってきた外界との接触を断たれた島で、超能力をもった人々を目の当たりにす...
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【感想】『幸運な子供たち』 まるた曜子

第8回Text-Revolutionsにて入手。 文庫版約300ページの長編医療SF小説。墜落事故のただ一人の生き残りの少女を主人公に、彼女の命を救った医療技術を中心に据えつつ、その半生を描いた作品。医療機器《オートクチュール》やそこに新生...
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【感想】『火竜の僕は勇者の君と一度も言葉を交わさない』 雲鳴遊乃実

第8回Text-Revolutionsにて入手。 夢で繋がる系のファンタジー小説。雲鳴さんの小説は何作か読ませていただいて、地の文での心情表現の丁寧な積み重ねに強みがあるのかなと思っていて、本作でも"僕"の鬱屈や夢の中で得られるカタルシス、...
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【感想】『老ヴォールの惑星』 小川一水

とても良かった。  SF小説。ハードSFっぽい空気にしつつ人間を描くタイプ。四編どれも、途方もなさによる極限状態のつらさみたいなのが描写され、息苦しいんだけれど、必ず結末は明るいのが希望を感じさせてくれて(きっとそれはポリシー的なものなんだ...
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【感想】『黒塚さんの犯罪蒐集』 白樺あじと

第8回Text-Revolutionsにて入手。1(無印)、2、3の3巻。 犯罪を蒐集するという偏執的な趣味を持つ黒塚さんと、その助手の"僕"の話。黒塚さんは犯罪に関して天才的な嗅覚で推理を展開するが、犯人の逮捕が目的なわけではなく、あくま...
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【感想】『飲み会が終わったら』 白樺あじと

第8回Text-Revolutionsにて入手。 日常の謎2編。『空飛ぶ灰皿 熊の理由』 の続きというか同じサークルの話。一体何のサークルなんだ……。やっぱりちゃんとミステリをやっていながらキャラクターに魅力があり、今回なんかは特に1編目と...
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【感想】『偽幽霊と冬花火』 雨下雫

第8回Text-Revolutionsにて入手。 表題作の短編の他、掌編2編を収録。表題作は熱海モノ。女性主人公はちょっと新鮮でした。斜に構えがちなので実はそっちが幽霊とかそういう展開なのかとちょっと思ったけど普通に良い話だった。普通に良い...
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【感想】『空飛ぶ灰皿 熊の理由』 白樺あじと

第8回Text-Revolutionsにて入手。 日常の謎2編。日常といいつつ事件そのものは割合シリアスなもの。ただ大学生たちが飲みながら推理するというところが日常っぽい感じになっている。白樺あじとさんの作品を何作か読んできましたがすべての...
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【感想】『星を見上げて ~双子惑星の渚~』 丸山弌

第8回Text-Revolutionsにて入手。 ジュブナイルっぽい雰囲気の長編SF小説。本格的な長さ(文庫版P256)で、続きの展開が気になりながら読めるようになっており面白かった。SFらしさとして双子惑星のもろもろの機序考察を入れつつ、...
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【感想】『天体観測』 永坂暖日

第8回Text-Revolutionsにて入手。 地上が汚染され人類は地下都市で暮らしている時代という設定の中で書かれた多彩な短編集。一作目の『あるいはそれよりも鮮やかな』がめちゃめちゃ好き。短編作品でこの世界観とキャラのディテールの書き込...
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【感想】『Farewall, My Last Sea』 佐々木海月

第8回Text-Revolutionsにて入手。 海に関連するSF的短編小説集。もともと別々の合同誌等に寄稿された作品を集めて構成しているとのことでしたが、単に集めましたという感じが一切なく、一冊の作品としてのまとまり・読了感の良さが素晴ら...
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【感想】『ジーク・ヨコハマ』 6人のヨコハマ戦士たち

第8回Text-Revolutionsにて入手。 横浜をテーマにしたアンソロジー。表紙にカオスと書いてあるが実際にかなりカオス。6編の作品(と座談会)を収録。というか座談会のボリュームが結構ある。最初めくったときに謎の三段組が後半にあるのが...