『ストレンジ・フィクションズ vol.3:ゲーム小説』

 BOOTH通販で入手。

 充実の一冊です。全部面白い。小説以外のコンテンツも充実しており、特にこの世のメタフィクションゲームを全てプレイしている千葉集氏の「ただひたすらメタフィクションっぽいゲーム(steamで買えるの限定)を4、50本くらい紹介していくだけのガイド」が非常に良いので僕もここで名前が挙がってる奴くらいはプレイしていきたいなと思いました。

 以下、小説の感想を書く。ネタバレが含まれる。

『ワイヤレスコントローラー』茎ひとみ

 不穏でweirdで好きな作品。ゲームへの没入がその先にいる(かもしれない)相手との相互の没入に繋がる描写の生々しさが素晴らしかった。膝を突き合わせてるシーンめちゃくちゃ好きです。

 筆名の表記こうなったんですね。植物系でいい。

『タップ・トランスファーズ』紙月真魚

 難しい題材で書くのすごいなというちょっとメタな感想が先に立つのですが、それくらいこの題材組み合わせるんか、という妙がある。かっこいいシーンの取り出し方が巧み。ピンボールの画。二人でやり始めるところとか、いやそうはならんやろと思いつつアツいから押し切られてしまったし、そのあとの落とし方もかなり好き(PLEASE INSERT COIN(S).、ひたすら良い使い方だ!)

『テスコガビーの仔どもたち』千葉集

 ごめんなさい。競馬もダビスタもわからないので難しかったです!

『ゲームの規則』孔田多紀

 本書ではこれが一番好き。前半読んでいる途中までは、これこんな長いこと書く必要あるのかとかちょっと思ったのですが、作中作をしっかりやりはじめたところでぐんぐん引き込まれてしまい、後半まで読み進めるに至って前半の回顧のディテールがしっかり生きてくる感じがして、いやこれはすごい小説だと圧倒される気持ちでした。犯人当てと「やさしい女」がこういう形で多重に重なってくる構成、凄まじい。

『エルデンロード・オブ・ザ・エルデンリング』千葉集

『瞬きよりも速く』織戸久貴

 りゅうおうのおしごとすぎるでしょ。普通にめちゃくちゃ面白かったのですがりゅうおうのおしごとすぎるでしょというツッコミが脳内でセルフノイズになってしまうのが惜しいくらいには普通にめちゃくちゃ面白かったです。第二の真相ルールの設定とか、ここを極めると犯人当てが終わるとか、めちゃめちゃ面白い話をしていて興奮した。

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