イチオシ

01_読感

【感想】『王とサーカス』米澤穂信

新聞社を辞めフリーとなった太刀洗万智が、月刊誌の海外旅行特集の取材のために訪れたカトマンズで王族殺害事件に遭遇する。緊張が高まるカトマンズの街で取材を始めた太刀洗だったが、彼女の目の前には新たな死体が。  いや、すごかった。あらすじとか何も...
01_読感

【感想】『人工知能で10億ゲットする完全犯罪マニュアル』竹田人造

首都圏ビッグデータ保安システムが導入され、ビッグデータ解析と武装ドローンが首都圏の治安を守る、あまり遠くない近未来。落ちぶれた人工知能技術者の三ノ瀬は、親の作った借金が原因でヤクザに臓器を売られそうになっていたところをフリーランス犯罪者を名...
01_読感

【感想】『塩と運命の皇后』ニー・ヴォ 金子ゆき子訳

主人公を同じくするファンタジー中編二本。「塩と運命の皇后」では、相棒である歴史を記憶する鳥、オールモスト・ブリリアントとともに歴史収集の旅をする聖職者チーが、亡き皇后の侍女だったという老婆から思い出の品について話を聞いていく。「虎が山から下...
05_ゲーム

【感想】『パラノマサイト FILE 23 本所七不思議』

いや~楽しかった。  複数の信頼できる有識者が推していたので何も考えずに買って(その時点でジャンルとかよくわかってない)プレイしてめちゃ楽しかった。  私を信頼してくれている読者の皆さん! いいからプレイしろ。Steam/Switch/iO...
01_読感

【感想】『いずれすべては海の中に』サラ・ピンスカー 市田泉 訳

表紙めちゃくちゃいいですよね。電子版がある本はだいたい電子で読んでるけどこれは紙の本で手にしてよかったなと思う。  冒頭作「一筋に伸びる二車線のハイウェイ」がすごくて一撃必殺を食らった。ハイテク義手がなぜか道路と繋がっている(?)という奇想...
05_ゲーム

【感想】『OMORI』

↑一応貼ったけど自分はこのトレイラーはプレイする前に見なかったし、見なくて良かったと思う  まず、あまりネタバレがない程度に全体的な感想を書く。 最高の神ゲー。2023年しょっぱなからもう今年プレイしたゲームで一番良かったの枠これで埋まって...
01_読感

【感想】『ループ・オブ・ザ・コード』荻堂顕

帯文にしつこく二回も書いてあるしインタビューでも明言されているので書くけど、『虐殺器官』フォロワー。設定にしても文体にしても、もろ『虐殺器官』、というか伊藤計劃でありながら、でも2020年代にアップデートされた質感と問題意識だと思った。疫病...
01_読感

【感想】『折れた竜骨』米澤穂信

面白すぎ。特殊設定ミステリ(という用語でこのジャンルをまとめたのの初出がこの本のあとがきだとかなんとか)という話を聞いていたが、その言葉で思い浮かべるものよりもよりファンタジーの色合いが強く、剣と魔法の世界でミステリをやるのかなり楽しいんだ...
01_読感

【感想】『虚構推理 逆襲と敗北の日』城平京

そういうのが欲しかったんだよ~~というところに届く。  タイトルからして敗北しますというのが全面に打ち出されていて、章題にしてわざわざ区切ることによってそれを定期的に読者に思い出させる仕込みまでしてある。主人公にして最強の探偵役(?)岩永琴...
01_読感

SF好きなら「(実在しない)切り抜きチャンネル」はチェックしろ

この記事を書いた理由  昨日、文学フリマ東京35のWebカタログをチェックするスペース配信を行いました。  その中で、今回文フリ東京に出店予定の「(実在しない)切り抜きチャンネル」についてコメントしたところ、私と共にスピーカーになってくださ...