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【感想】『催眠術の日本近代』 一柳廣孝

なんて怪しげな本なんだ、と思って手にとって読んでみたら、とんでもなく予想を裏切る方向に面白かった。催眠術に主眼を置いた、日本近代の文化史。西洋から催眠術が日本に入ってきたとき、それは動物電気だとかなんだとか言われ、近い時期に入ってきた科学技...
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【感想】『卍』 谷崎潤一郎

やっぱり谷崎の音に対するこだわりは恐ろしいほどだと思う。全編が関西弁で回想の形式で語られる。つまり地の文が関西弁。もちろん登場人物も皆関西弁で喋るから、途中何ヶ所かだけ入る注釈以外は全て関西弁ということになる。内容としては同性愛を扱っている...
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【感想】『ロウきゅーぶ!』 蒼山サグ

ラノベっぽいものを書こうと思ったので、でもぶっちゃけ僕ラノベとかあんまり読まないわけですよ。実は。だからなんか最近のラノベを一冊くらい読もうと思って、いや、ち、違うんです! これを選んだのはたまたまで! その!まあ、実際読んでみたらこれは際...
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【感想】『宗教聖典を乱読する』 釈徹宗

実は聖書すらちゃんと読んだことがないんです。「聖書も読まずにドストエフスキー好きですとかいってんじゃねえ!」って表参道の路上で強面の兄ちゃんに殴られたことあります。嘘です。でもやっぱその辺の知識必要ですよね。それで聖書とかいつか読もうと思っ...
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【感想】『赤と黒』 スタンダール

フランス文学読もうと思ったがむしろ岩波にありそうなフランス文学をこれしか知らなかったのでとりあえず読みました。社会的側面は、世界史の知識が乏しくよくわからなかったんだけれども、そういう視点は排除しても、恋愛小説としてとても面白かった。ジュリ...
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【感想】『読書について』 ショーペンハウエル

三篇収録されている(『思索』『著作と文体』『読書について』)のですが、真ん中の『著作と文体』がとても興味深かったです。匿名批評についての話や、思想と文体の関係の話など。うんうんと思わずうなずいてしまうような鋭い意見もあれば、僕自身がブログで...
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【感想】『蜘蛛の糸・杜子春』 芥川龍之介

文庫を3冊買ったら割引だったから、3冊にするために購入。限定カバーに釣られた(上の画像は限定カバーじゃない)。中身は読んだことある作品が多かったけど、初めてのもあった。年少向けの作品を集めた、と書いてある。蜘蛛の糸やっぱり童話的な完成度高い...
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【感想】『文体練習』 レーモン・クノー

1つの短い、特に面白みもない話を、99の文体で書く、というもの。もはや訳者の作品だろ、という批判(?)もあるみたいだけど、まあ確かに。訳者の作品ですね。でも面白かったからとりあえず良い本だと思う。フランス語ができたら原文で読むのが良いんだけ...
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【感想】『詩学』 アリストテレース

うーん、アリストテレスって紀元前300年代ですよね。日本がまだ弥生時代ですよね。そう考えるとないわって感じになります。形としては全然体系的にまとまっているとは言えないものではありますが(それは僕の頭が足りないのかもしれないし、「体系的」とい...
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【感想】『幼年時代』 トルストイ

感傷的で綺麗な話でした。子供モノというジャンルにこれをぶちこんでいいのかはわかりませんが、けれどこのジャンルに可能性を感じる僕としては、もう少し鳥肌の立つようなことを書いてほしかったという欲があります。
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【感想】『悪霊』 ドストエフスキー

上下巻それぞれ700ページ近い。長かった。岩波文庫のくせに700円もするんですからね! いや、買ってないですけれど。図書館活用してます。物語の内容以前にまず一番印象深かったのは、語り手の半透明性です。一応語り手(新聞記者らしいですね)が存在...
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【感想】『夢見る脳』 J・アラン・ホブソン

夢見のための一つのおもしろい読み物になりますね。最初の方はばーっと読み飛ばしましたが、後半すごく面白かったです。夢の中での運動や感覚に関する考察や、夢の奇怪さの分析が面白い。ただ、ちょっと厳密性は欠いている気がします(一般性を持っているとは...
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【感想】『現代の英雄』 レールモントフ

主人公にネガティブ(偽悪っぽい)なのを配置する。なんかずいぶん先進的なことをやっている。このパターンの余計者もよい。あと時系列がぐちゃぐちゃしているあたりも、うまい。150年以上昔の作品とはなぁ。
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【感想】『貴族の巣』 ツルゲーネフ 

構成がしっかりしていて、無駄なものが無いのに、それでいて重厚。また、この余計者(лишний человек)スタイルは、読んでいてとても面白いです。というか、余計者の主人公が、以後の日本文学に影響与えてるんだなぁってのがなんとなくわかりま...
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【感想】『白夜』 ドストエフスキー

Amazon.co.jp: 白夜 (角川文庫) 電子書籍: ドストエフスキー, 小沼 文彦: Kindleストアこれはすごい。うまい。さすがドストエフスキー。序盤の主人公の妄想語りでまずずっぱ抜かれる。ドストエフスキー的な幻想描写というかな...