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【感想】『その日、朱音は空を飛んだ』 武田綾乃

その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎文庫) | 武田 綾乃 |本 | 通販 | Amazon いやすごいっすよこれは。すごい作品だった。とりあえず黙って読んだ方が良いですよ。 途中まで、いやほとんど最後までこれはどういう話なのかよくわからなか...
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【感想】『プラ・バロック』 結城充考

前に、『躯体上の翼』を読んだときにめちゃめちゃ面白くてヤバいと思ったので、同じ作者の他の作品も読んでみるかと買って例によって長期間積んであった一作。悪くはなかったと思うけど残念ながら躯体上の翼ほどは楽しめなかった。躯体上の翼でハードルが上が...
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【感想】『インシテミル』 米澤穂信

タイトルを明示的に回収してくれ!!!!! ネタバレ注意。 なぜミステリにはミステリオタクが出てくるのかという話を突き詰めていったみたいな話で、まあこういう世の中になってくるとミステリオタクが出てこないとどうしようもないのかもしれないと思えた...
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【感想】『ジム・スマイリーの跳び蛙: マーク・トウェイン傑作選』 Mark Twain 柴田元幸 訳

何かの資料として必要だったので買ってその部分読んで、結局資料としては必要なくなったので積んであったが、せっかくなので他の話も読んだ。 基本与太話方面なのに唐突にシリアスなやつが入ってくるのずるすぎるでしょ。 『ワシントン将軍の黒人従者――伝...
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【感想】『ハサミ男』 殊能将之

ネタバレ注意。 叙述トリック系の古典(?)ということだけ聞いていた状態で買って積んであったのを忘れた頃に読み出したので、叙述トリック系だということを忘れて途中まで読んでたので、良い感じに取り組めて良かった。ここまで読んじゃった未読の人は忘れ...
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【感想】『怪獣をつかう者』 森とーま

『ゾンビつかいの弟子』の続編。BOOTHにて購入(通販休止中)。作品自体は小説家になろう、note等で読める。 青春小説的な向きは変わらずで、神白と伊東のコンビを中心に、前作と違って神白側に焦点化して展開していくんだけど、前作のような社会の...
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【感想】『ゾンビつかいの弟子』 森とーま

BOOTHにて購入。いまは通販休止中のようです。前回の文フリ東京で配布されていたときに知ったもののそのときはもらい損ねたので購入させてもらいました。作品自体は小説家になろう等で読めるとのこと。 ゾンビの話なのかと思ってたんだけど、まあ確かに...
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【感想】『タイタン』 野﨑まど

お仕事小説。なにがお仕事小説だよ。 いつもの野﨑まどで、すごいやつとすごいやつを会わせてどうなるか、っていう、『know』でもやったし、部分的には『2』でも『正解するカド』でもやったことを変奏している。「働く」とは、みたいな単純な言葉の意味...
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【感想】『図書館の魔女 烏の伝言』高田大介

超弩級ファンタジー『図書館の魔女』続編。シリーズ特設サイトがあるので今すぐ訪問した上で、『図書館の魔女』1、2、3、4、『図書館の魔女 烏の伝言』上、下を購入して読め。急げ。 前作から、一体どのような続編なのだろうと思っていたけれど、読み始...
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【感想】『けだものフレンズ』 文文文庫

第五回文学フリマ金沢で頒布された「暴力」テーマアンソロジーの電子版。 作品数が多い! ので感想を一言ずつ。 どういうペースで出しているサークルなのかちゃんと把握してるわけじゃないけど一人複数作書いてるの筆が早くてすごいな……。小説を書いて本...
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【感想】『世界樹は暗き旋律のほとりに』 藤あさや

第二十三回文学フリマ東京にて発表された長編SF小説のKindle版。1/3午後5時頃まで無料配信キャンペーン中だそうです! ガチSFです。自分がよくSFを僭称して書いてるやつのことが思いやられてやべえなという気持ちになる。地球と宇宙を結ぶ楕...
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【感想】『文字渦』 円城塔

Amazon.co.jp: 文字渦 : 円城塔: 本 文字に関するSF連作。真顔で滅茶苦茶なことを言ってくる実験作で面白い。表題作『文字渦』の、気づいたときにあってなる瞬間とか、『緑字』の宇宙の広がりとか(プリンターの下り笑った)、『誤字』...
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【感想】『あたらしいサハリンの静止点』 第三象限

(追記)Kindle版がでたそうです!! 第二十九回文学フリマ東京にて入手。第十回創元SF短編賞最終候補作の三編、および各人の新作短編を三編、計六編を収録。創元SF短編賞作家三人で書きましたという段階で集客力が強すぎるので速攻で完売されてい...
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【感想】『ガーファ帝国 マンガ村』 ヒラメ・トロ

第二十九回文学フリマ東京にて入手。GAFA、漫画村ブロッキング騒動、個人情報保護法、GDPR、あたりを扱った官僚小説。タイトルや宣伝文から、勝手にもっとメチャクチャなフィクションをイメージしていたのだが(ガーファ帝国っていう国が本当に出来て...
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【感想】『令和の怪談』 Machidania.

第二十九回文学フリマ東京にて入手。令和の怪談をテーマとする短編5本。令和にしても怪談にしてもかなり広く捉えられており、ホラーとかそういう感じではない。『エクソシストは要らない』 akkt なんかこう静か系というか特に何かが起こるわけではない...