【感想】『夜を掬う 〜クロスデルタ旅行記〜』燐果

 文学フリマ東京35にて入手。既刊でも登場した、ポストアポカリプス世界の街を舞台するお話。ということだけ事前に頭に入っていて、装丁についての情報を見逃していたので、当日手にしてちょっと驚いた。上記画像の通りで、ファイル?(綴込表紙というらしい、なんか昔学校とかにあったような)に綴じられている。次回以降本文が増えるらしい! 楽しみ。こういうのは文学フリマなど同人イベントならではという感じがしますね。

 クロスデルタを訪れたAI(?)が記録を残そうとする話で、その記録自体がこのテクストであるという趣向になっている。この世界について語ろうとする作者のまなざしとも相まって重層的で良い。続きが楽しみです。

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