【感想】『満願』 米澤穂信

Amazon.co.jp: 満願(新潮文庫) 電子書籍: 米澤穂信: Kindleストア

 このいやな感じが最高すぎる。なんかいやな感じするよなーああーーーっていう伏線回収の仕方。どの作品も完成度が高すぎてむしろ引きながら読んでたけど、特に好きだったのは「万灯」と「満願」。「万灯」は商社マンやバングラデシュの諸々のディテールの掘り下げからじっとり手に汗握る系の展開に引き込まれる。「満願」も下宿時代の描写の厚さが効いてきて、その回想の効果あっての結末の読後感が良すぎた。

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