【感想】『フワつく身体』 すと世界

 Text-Revolutions Extra2で入手BOOTHでも通販しているそうです。

 時代の節目に改めて平成を問い直すミステリー、というコピーですが、本当にそれです。平成の話。舞台は渋谷。1997年の女子高生の日記と、2017年で事件を追う警察官の話が並行して展開する。自分は氷河期世代からは外れてますが渋谷には多少は縁もあり、すっと入り込んで来ました。というかノワールミステリーとして小説のクオリティが高い。情報が不気味に繋がっていく感じとかすごく良い。キャラも魅力的。とても分厚い本ながらどんどん読んでしまった。テキストの使い方も良くて、この使い方や圧力は同人小説ならではかもしれないすごさ。オススメの一冊でした。

タイトルとURLをコピーしました