01_読感【感想】『私たち異者は』スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸訳 強烈にミルハウザーであるし、でもこれまでに読んだのとはちょっと違う味付けだと思って読んだ。違う味付けの理由は訳者解説で見事に言語化されており、驚異から日常生活に挿入される小さな異物という微妙なシフトなのだなと思った。「平手打ち」は、連続平...2023.08.1901_読感
01_読感【感想】『イン・ザ・ペニー・アーケード』 スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸 訳 冒頭の中編「アウグスト・エッシェンブルク」、ものすごく良い。単純に情熱と蹉跌の繰り返しの話として読ませる力があるのと、ミルハウザーをつづけて読んだのでメタ読み的にも楽しい。時系列としては「幻影師アイゼンハイム」や「新自動人形劇場」よりも前...2022.08.1901_読感
01_読感【感想】『ナイフ投げ師』 スティーヴン・ミルハウザー 柴田元幸 訳 ミルハウザーだ。型を持っている作家、作品は良いと思うので、すごく好きになった。巨匠的な人がすごい技をエスカレートさせていく話やりすぎでしょと思うんだけどそれでどこまで膨らむのか。 特に好きだったのは「ナイフ投げ師」、「夜の姉妹団」、「パラ...2022.08.1901_読感
01_読感【感想】『紙の民』 Salvador Plascencia 藤井光訳 物語に対する戦争モノ。妻に去られたフェデリコ・デ・ラ・フェは、「何かが自分の人生を眺めて愉しんでいる」という圧迫感に苛まれ、やがてそれが『土星』であることに気づく。彼は土星との戦争、全知の語りに対する戦争、悲しみの商品化に対する戦争を開始...2017.01.3101_読感
01_読感【感想】『ハッシャ・バイ/ビー・ヒア・ナウ[21世紀版]』 鴻上尚史 大変申し訳ないのだけれど誰におすすめしてもらったのかを忘れました。確かツイッターで教えてもらったのですが。もともと「ビー・ヒア・ナウ」に出てくる年下のバスケ部の女の子と付き合い始めて部活をやっている間に受験生の自分は図書室で勉強して待って...2017.01.2201_読感