03_作品

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ペンギンを蒸す機械

ペンギンを蒸す機械  スチームパンク書きたいと口を滑らせたらペンギンを蒸す機械だと言われたので書いた。続かない。 参考 Special Thanks  というかスチームパンクってなんなんだろう。医療機械メーカーの工場から蒸気が噴き出してきて...
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SFっぽいものを書いてKDPに置いた 『二十二分間の予言』

というわけでやってみました。Kindle Direct Publishingで出すまでの手順とか使い勝手、感想みたいな話は別に書きますが、結構簡単。(→別に書いた) 人類が火星まで進出する時代。宇宙的スケールの「情報的距離を無効化」するため...
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東京夢幻機構

『東京夢幻機構』は、男の子と女の子が東京でデートしたりする小説です。 2013年3月から5月まで、不定期に更新しました。本文のみ400文字詰め換算で358枚です。
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サブ・アカウント

『サブ・アカウント』は、安易にアカウントを増やすとまずいという話です。 2010年冬ごろに書きました。2012年1月に、WEB MAGAZINE "mistoa" vol.8に掲載していただきました。 作品ページはこちら。 WEB MAGA...
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今夜も君を全肯定

『今夜も君を全肯定』は、宗教よりも阿片よりも恐ろしいものについて考える小説です。 2011年6月2日から6月15日まで毎日1ページずつ更新しました。400文字詰め換算で146枚です。
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大逆循環紙芝居 卒業証書授与式

(川が流れ始め、皆が立ち上がる) 「マルクスは死んだ」  僕も知っている。 「マルクスは戻らない」  それも知っている。 「だから俺がマルクスになる」  それも。 (沈黙。一人目の生徒の名前が呼ばれる)  冷蔵庫を開けたり閉めたりしていた。...
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恋する妹はせつなくてお兄ちゃんを想うとすぐくるくるしちゃうの(ことばあそびに憑かれた男)

「生まれた時から待ってたの!」  野原で回転する君の笑いと叫び。微風も頬に吹いてきて。天を君につられて仰ぐと。永久に浮かんでいて欲しい夏の雲。 「もっとこっちにおいでよ!」  喜びかなしみオレンジワンピース。涼しげに君はいつの間にか遠く。苦...
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時空蕎麦

もとはおつゆとめんは別。めんどくさくておつゆをぶっかけた。おつゆをぶっかけた!? まあそこは深追いしない。ぶっかけたらけっこういけた。てっとりばやい。江戸でブレイク。かけそばである。 「かけそばおまち」  男は樹脂製の箸を一膳、箸立てから抜...
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小説作法(推敲前)

部屋の隅の壁紙の剥がれた辺りから白髪の男が急に現れ、俺の休日の午後を破壊した。 「何しとんねん」  居間でだらだらくつろいでいたら見知らぬ男が現れたのだ、仰天である。 「なんだ、神か悪魔か」 「どうでもよろしい、何してるんやて」 「何って、...
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青ずきんちゃん

「こんにちは、おばあさん」  いつも青いずきんをかぶっている青ずきんという女の子が、森の中のおばあさんの家を訪ねました。 「出かけているのかしら……?」  ところが急に戸が開き、大きな大きな恐ろしい狼が出てきます。 「げへへ、ババアはまあま...
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夜を説く

部屋に来てからすぐ、小夜は言いました。 「私作家になる」  眠そうな青い瞳がきれいです。 「小説を書くの」  既に二日という長い間、小夜は僕のアパートで暮らしています。明日を思うと恐ろしいですが、最近では考えないようにしています。未来のこと...
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飼育の関係

何しろ此の時代である。少女に家族は無い。摩天楼の居並ぶ街の片隅、黴臭いアパアトメントの一室で暮らしている。近頃はその様な子供も大変多い。  或る日の暮れ方、少女は市の高架チュウブを、宛てどもなくぼんやり歩いていた。少女は毎夕そうして市を彷徨...
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3という数字の秘奏性と虚造性と魔想性を考察するべくなされた一つの小さな空想譚

地下鉄に乗って午後三時。だが地下だ、暗い。暗い暗い暗い隧道を黒い黒い黒い地下鉄がいくらいくらいくら走っても闇には追いつけぬ。地下鉄は空いている。が座席は埋まっている。私は立っている。地下鉄を好いてはいない。が予定は詰まっている。私は乗ってい...
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CP対称性の破れ

この束の間の待ち時間、「CP対称性の破れ」について、お二人さんにお教えしよう!  ここに映画館の椅子。映画館の椅子、ひじ掛けに飲み物とか置けるホルダーあるね。このホルダーが今夜の主役。ホルダーに置くものは、コーラ(映画館にぴったりな飲み物は...
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タイムバタフライ

ガガガガガ、と凄まじい音を立てて、巨大な円環が回転を始めた。ヒュンヒュンヒュン、と、空気を切り裂く音がだんだん高く速くなってゆく。チタンコートのリングは直径10メートル。中心にはスチールチェアがぽつんと置かれている。八方からの光線で、その背...