01_読感 【感想】『幼年時代』 トルストイ 感傷的で綺麗な話でした。子供モノというジャンルにこれをぶちこんでいいのかはわかりませんが、けれどこのジャンルに可能性を感じる僕としては、もう少し鳥肌の立つようなことを書いてほしかったという欲があります。 2009.06.29 01_読感
01_読感 【感想】『悪霊』 ドストエフスキー 上下巻それぞれ700ページ近い。長かった。岩波文庫のくせに700円もするんですからね! いや、買ってないですけれど。図書館活用してます。物語の内容以前にまず一番印象深かったのは、語り手の半透明性です。一応語り手(新聞記者らしいですね)が存在... 2009.06.25 01_読感
01_読感 【感想】『夢見る脳』 J・アラン・ホブソン 夢見のための一つのおもしろい読み物になりますね。最初の方はばーっと読み飛ばしましたが、後半すごく面白かったです。夢の中での運動や感覚に関する考察や、夢の奇怪さの分析が面白い。ただ、ちょっと厳密性は欠いている気がします(一般性を持っているとは... 2009.06.11 01_読感
01_読感 【感想】『現代の英雄』 レールモントフ 主人公にネガティブ(偽悪っぽい)なのを配置する。なんかずいぶん先進的なことをやっている。このパターンの余計者もよい。あと時系列がぐちゃぐちゃしているあたりも、うまい。150年以上昔の作品とはなぁ。 2009.06.02 01_読感
01_読感 【感想】『貴族の巣』 ツルゲーネフ 構成がしっかりしていて、無駄なものが無いのに、それでいて重厚。また、この余計者(лишний человек)スタイルは、読んでいてとても面白いです。というか、余計者の主人公が、以後の日本文学に影響与えてるんだなぁってのがなんとなくわかりま... 2009.06.01 01_読感
01_読感 【感想】『白夜』 ドストエフスキー Amazon.co.jp: 白夜 (角川文庫) 電子書籍: ドストエフスキー, 小沼 文彦: Kindleストアこれはすごい。うまい。さすがドストエフスキー。序盤の主人公の妄想語りでまずずっぱ抜かれる。ドストエフスキー的な幻想描写というかな... 2009.05.28 01_読感
01_読感 【感想】『初恋』 ツルゲーネフ なんというか、完成度が高い。ツルゲーネフの最高傑作とも言われているらしいけど、この一作読んだ限りでは確かにそうなのかもしれないと思う。最近ロシア文学の有名どころをちょんちょんと読んでいるわけだけど、ゴーゴリ「鼻」「外套」やプーシキン「スペー... 2009.05.25 01_読感
01_読感 【感想】『外套・鼻』 ゴーゴリ ゴーゴリってこんな感じなんですね。なかなか好きです。外套は、序盤微笑ましい感じの話なのかと思ったら、最後心霊モノみたいになって、うおおって感じでした。鼻は、序盤から不条理すぎて、全部うおおって感じでした。ゴーゴリってそんな不条理なものを書い... 2009.05.13 01_読感
01_読感 【感想】『スペードの女王・ベールキン物語』 プーシキン 『スペードの女王』と、ベールキン物語より『駅長』を読みました。まあ『駅長』は歴史の流れ的な意味でなるほどなっていう感じではありましたが、『スペードの女王』が強烈ですね……。かなり衝撃を受けました。一種の霊モノって言えばそうですね。もし現代風... 2009.04.28 01_読感
01_読感 【感想】『オネーギン』 プーシキン オネーギン (岩波文庫 赤604-1) | プーシキン, 池田 健太郎 |本 | 通販 | Amazon『エヴゲーニイ・オネーギン』ってタイトルの方が日本では有名な気がしますが、岩波文庫ではこのタイトルです。プーシキンの足フェチぶりは聞いて... 2009.04.27 01_読感
01_読感 【感想】『哀れなリーザ』 カラムジン 教授(ロシア文学)の紹介で。まず語り手(私)=作家の構図っていうか形を使うことによって、一応主人公をリーザにしつつもエラスト側の情報も書けるわけですね。さらに、リーザ視点で書いてしまうとどうしても「リーザに対する感情移入」を誘う形になり、そ... 2009.04.21 01_読感
01_読感 【感想】『チグリスとユーフラテス』 新井素子 話としては、とても面白い小説だった。だが。だが、やはり私には、この文体がちょっと気に入らなかった。いや、ちょっとなんてものではない。私にはどうしても。受け入れられなかったんだよう!まあこういう文体でした。一人称の時の文体が気に入らなくでも、... 2008.09.10 01_読感
01_読感 【感想】『症例A』 多島斗志之 症例A (角川文庫) | 多島 斗志之, 多田 和博 |本 | 通販 | Amazon三読目くらい。多重人格モノなのですが、なかなか好きです。前に読んだビリー・ミリガンは、一応ノンフィクションだったわ けですが、こっちは完全にフィクションで... 2008.08.10 01_読感
01_読感 【感想】『アラスカ 風のような物語』 星野道夫 なんでこんなに印象的な文章が書けるんでしょう。時々、一つの文章のなかの最後の一文がものすごく魅力的で、ふわっと来たり、ぐっと来たり、がつんと来 たりします。ひねくれた見方をすれば、「なんかあざとくてあれな文だな」ってなってしまいそうなのです... 2008.07.20 01_読感
01_読感 【感想】『月の本』 林完次 サブタイトルが"perfect guide for the MOON"とあるように、「文学、天文学、社会学、人類学、美術など、さまざまな角度から月の謎や魅力を各分野の専門家が分担執筆した」本です。写真がき れいだったから手に取り、中もろくに... 2008.07.10 01_読感