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【感想】『海を見たことがなかった少年―モンドほか子供たちの物語』 Le Clézio   豊崎光一・佐藤領時訳

何しろ夜が明けるだけで4ページほどかかったりするのでかなり読みにくいのですが、しかし何年かぶりにもう一度読んでみると最高案件であると言わざるをえない部分もあり、おすすめです。通底するのは子供の視線、太陽の反射、原野の上を飛ぶジェット機。比較...
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【感想】『ミミズクと夜の王』 紅玉いづき

Amazon.co.jp: ミミズクと夜の王 (電撃文庫) : 紅玉 いづき, 磯野 宏夫: 本  丁寧ないい話。しっかりとした作り。悪く言えばテンプレ。奇を衒わない。特に技は光らず、掘り下げもせず、基本的に浅瀬で、切れ味とか躍動感とかはあ...
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【感想】『独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑)』 野崎まど

ずるいって言ってるだろ。  大相撲秋場所フィギュア中継、全年齢官能小説、ワイワイ書籍、あたりが好き。笑ったらおっさん認定される書籍らしいがいや普通に笑うでしょこれは……。っていうか画像ネタは卑怯なんだよ……。クウ!はまたいい話を最後に持って...
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【感想】『ナイン・ストーリーズ』 J.D.Salinger 野崎孝訳

正直話が難しいし翻訳がきつくて読むのが難しかった。こういう文章を読む気力が無くなってしまったのだろうか(昔は読めた気がする。野崎孝訳の作品はいくつか読んだはずだ)。だって登場人物が「チキショウメ」とか言ってるんですよ。チキショウメはないだろ...
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【感想】『神様の御用人』 浅葉なつ

心が汚れてしまった私にはホワイトすぎるところがあった。まあもふもふなら許すかという感じはする。  ところで狐神モノとしては、初音さんが僕は大好きなので、あの本を思い出したりしました。
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【感想】『アイデアの作り方』 James W. Young 今井茂雄訳

アイデアのつくり方 | ジェームス W.ヤング, 竹内 均, 今井 茂雄 |本 | 通販 | Amazon  めっちゃ普通のことがシンプルに書いてあり、一瞬で読み終わります。あたりまえ感はありますが言葉にしてあるのはあんまり見ないというか。...
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【感想】『独創短編シリーズ 野崎まど劇場』 野崎まど

ずるい。  天丼系のネタがツボってしまい本当に笑う。あとデザインベイベみたいなネタの作り方好き。それでいてライオンガールズみたいなの書き下ろしで入れるのホントずるいだろ! なんだあれ。いい話かよ。いいかげんにしろ。
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【感想】『紫色のクオリア』 うえお久光

もはやいつ誰にだったか忘れたのですがオススメされたのでいつか読もうと思っていたものをやっと機会があり読むことが出来ました。  筋書きはいいと思ったのですが、ちょっと薄めの語りというか、説明?が合わなかったところがあり、期待したほどには楽しめ...
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【感想】『雨の日のアイリス』 松山剛

Amazon.co.jp: 雨の日のアイリス (電撃文庫) 電子書籍: 松山 剛, ヒラサト: Kindleストア ここにロボットの残骸がある。  冒頭一行で勝ちを決めに来ていた。  日本型ロボットSFの王道を走っている感じだと思った。単巻...
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【感想】『四畳半神話大系』 森見登美彦

僕が大学生のころ、このようなふざけた書物を好んで読んでいる東大生が周りに何人もいたので、どうかなぁと思っていたのだけれど、今になって考えると好んで読んでいる京大生もそれはそれであれだし、というか一般的に言って「四畳半神話大系最高! 一番好き...
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【感想】『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』 枯野瑛

これ昔のライトノベルですよね! いや別に昔のライトノベルがわかるほど読んだことないけど、劇画読んだことなくても劇画チックがわかるみたいなそういう理論で、これは昔のライトノベルだと思う。で、それにこう今風なタイトルを付けてしまったのでタイトル...
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【感想】『なにかのご縁 (2) ゆかりくん、碧い瞳と縁を追う』 野崎まど

白すぎるでしょ。西院さんが黒幕じゃないと落ち着かない身体にされてしまった私達は。
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【感想】『なにかのご縁―ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る』 野崎まど

野崎まど(白)だった。これが野崎まど(黒)だったら大変なことになっていた。最低でも死んでたと思う。いい話にまとまってよかった。
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【感想】『夏への扉』 Robert Anson Heinlein

最高にハッピーエンド。SFというと重くて暗い奴が多い(そんなことはない)が、読んでいて嬉しいハッピーエンドだった。というか、あまりSFじゃないのかもしれなかった。あと、猫SFと言われているが、実際そこまで猫が全面に押し出されているようには感...
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【感想】『屍者の帝国』 伊藤計劃・円城塔

文庫化されたというのを遅ればせながら聞いたので読んだ。  愛を感じた。屍者フライデーの綴る愛と、円城塔による伊藤計劃への手向け。この、ネクロウエアから何かが生まれてきている感じは強烈なものがあって、まともに浴びるとちょっと頭がおかしくなって...