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【感想】『遠野奇談』 佐々木喜善 石井正己編

これは面白いなぁと思った。アカデミズムに整形されてしまった(?)遠野物語に対するカウンター(?)。「現に我々の間に、かくのごとく生き、そしてかくのごとく成長しつつある実に著しい社会の現象」としての物語は、柳田民俗学と現代の怪談や都市伝説とを...
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【感想】『紙の民』 Salvador Plascencia 藤井光訳

紙の民 | サルバドール プラセンシア, 藤井 光 |本 | 通販 | Amazon  物語に対する戦争モノ。妻に去られたフェデリコ・デ・ラ・フェは、「何かが自分の人生を眺めて愉しんでいる」という圧迫感に苛まれ、やがてそれが『土星』であるこ...
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【感想】『ハッシャ・バイ/ビー・ヒア・ナウ[21世紀版]』 鴻上尚史

大変申し訳ないのだけれど誰におすすめしてもらったのかを忘れました。確かツイッターで教えてもらったのですが。もともと「ビー・ヒア・ナウ」に出てくる年下のバスケ部の女の子と付き合い始めて部活をやっている間に受験生の自分は図書室で勉強して待ってい...
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【感想】『躯体上の翼』 結城充考

面白いです。おすすめ。ディストピア的終末世界における生体兵器人間のSF。解説やあらすじで「硬質」という表現が使われており、言いたいことはよくわかる。硬質さをもたらしている要素はたくさんあるとおもうけれど、一つには語彙の使い方が面白いというと...
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【感想】『筺底のエルピス -絶滅前線-』 オキシタケヒコ

漢字系(?)異能厨二SFバトルラノベ。結構面白かったので多分続刊も読みます。箱の話。作者はSF畑の人っぽいですが実際SF的設定や演出がなされており、『鬼』の退治方法もSF的絶望感があって良い。だいたいこの退治すべき鬼というのがプログラムのよ...
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【感想】『アルテミジアの嗜血礼賛』 扇智史

スーパー尺不足を感じた。これは吸血鬼とか吸血鬼百合とかロボ少女とかに脆弱性を持っていると楽しい可能性はあるが(脆弱性を持っている)、でもちょっと尺が足りないのでぶんなげ感があったのでもったいなく思った(脆弱性を持っている)。
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【感想】『望郷』 ねじれ双角錐群

ねじれ双角錐群『望郷』  第二十三回文学フリマ東京にて頒布された文芸誌です。私も参加しました。この記事はネタバレなし感想記事です。まあ半分くらい宣伝です。白状すると、当日海の向こうにいるプレイで文フリにいなかったりして、自分の以外の作品は終...
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【感想】『天使の囀り』 貴志祐介

タフなホラー小説でした。貴志祐介作品の女性主人公はタフすぎるのでは? あまりこれがホラー小説だよねということを意識せずに読んだ所、真ん中あたりで正体がはっきり明かされてしまったので、あれ、これで最後まで持つの、みたいなことを考えてしまいまし...
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【感想】『聖の青春』 大崎善生

ノンフィクションというかこのジャンルをあまり読まないのですが、映画もやるし読んでみました。非常に迫るものがありました。いま手元に盤駒がなく、棋譜を並べられません。なんとなくフィジカルに並べたくなってしまうパワーがあります。小説として見ても非...
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【感想】『ペンギンの憂鬱』 Андрей Курков  沼野恭子訳

ペンギンの憂鬱 (新潮クレスト・ブックス) | アンドレイ・クルコフ, 沼野 恭子 |本 | 通販 | Amazon  現代におけるペンギン3大小説といえば、ペンギン・ハイウェイ、ペンギンを蒸す機械、そしてこのペンギンの憂鬱ですが、ペンギン...
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【感想】『リライト』 法条遥

買ったはいいが、その後で「後味が悪いクソ小説」みたいな感想を見てしまい、ならなんか読む気が起きんなとしばらく積んでいたが、読んでみたところ、たしかに後味が悪いクソ小説だったが面白かったので読んでよかった。まず表紙に書いといたほうが良いと思う...
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【感想】『My Humanity』 長谷敏司

あまり落ち着いて読めない感じの作品。そういう意味での技術的成功がなされていると思うけれども同じ理由によりもう一回読みたいかといったときにうーんとなってしまうのは仕方がないと思う。SFを使って人間をばらしていくのだから正しいSFなのだなと思っ...
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【感想】『君の名は。Another Side:Earthbound』 加納新太

良い補完ノベライズ、といいつつ、瀧in三葉とテッシーの話はまあ、ノベライズだけれども(本編ではっきり言わなかったところが綺麗に補完される)、四葉と宮水父の話はもうこれ自体がすごくよく出来てるなー、と思った。宮水父の話めっちゃいいでしょ……。...
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【感想】『りゅうおうのおしごと!』 白鳥士郎

Amazon.co.jp: りゅうおうのおしごと! (GA文庫) 電子書籍: 白鳥 士郎, しらび: Kindleストア  アニメ化まで2手スキと囁かれるので読んでおきました(もっと速いかも)。クオリティ高かったです。過去作品読んだことあり...
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【感想】『時砂の王』 小川一水

王道っぽいSF。海外モノのような硬派な語りでありながら、メインの舞台は邪馬台国、ヒロインが卑弥呼というジャパニメーションっぽい雰囲気が楽しめた。ただ読後感としては物足りないというか、収まるべきところに収まったというところで終わってしまってい...