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【感想】『王様と林檎』 戸田鳥

幻想短編集。掌編五編なのでかなり短め。明るくも暗くもない不思議な雰囲気が通底しているのが魅力的だと思う。同じ設定の『尻尾』と『おとだま』の流れがすき。猫が結局いついてるのが良いですね。
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【感想】『小説 天気の子』 新海誠

小説版。小説と映画の媒体の話があとがきに書いてあるのは面白かった。それ以前に序章が映画と変えてあるところでめちゃめちゃオタク笑顔になってしまった。とはいえ終盤の勢いはやはり映像でないとでてこない感じがあり、この内容だと映画がいいよねとなる。
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【感想】『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』 城平京

短編集。本編(?)の既読を前提としている(と思われる)スピンオフ。  相変わらず虚構推理をする話が、幾分スケール小さめで5編。岩永琴子の本来業務である怪異のお悩み解決が中心。付喪神とかがチートで笑う。鰻屋のやつみたいな変則的なのも楽しい。
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【感想】『彼方のアストラ』 篠原健太

複数方面からのおすすめがあったので読みました。おすすめがないと僕は読まないタイプの作品だな。いまアニメやってるらしいけど見てないです。普通に面白かったんだけど、後半で面白くなってくるタイプの作風なので、変化球と言うか、商業的に大丈夫なのだろ...
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【感想】『いまさら翼といわれても』 米澤穂信

良かったから2秒以内に次を刊行してくれ。ミステリとしては弱い作品が結構あると思います。『箱の中の欠落』なんかはダメじゃないかなと思った。動機のとこ、ハウダニットだからいいんですと言い切れない無理さがないか? まあでもキャラ小説だからいいんで...
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【感想】『HELLO WORLD』 野崎まど

私は野崎まど先生をリスペクトしているので新刊を読みました。普通に面白く、普通に良かったです。この、アニメ映画向けに書きましたよ感すごい。こうポスト「君の名は」といえば聞こえが良いが要するに二匹目のドジョウ狙いが群雄割拠するアニメ映画界におい...
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【感想】『かわいいウルフ』 小澤みゆき(海の響きを懐かしむ)

第二十八回文学フリマ東京にて入手。公式サイトはこちら  ヴァージニア・ウルフ本。作家モノとしてものすごくバズっていたし文フリ当日もすごい部数でていたらしい。ヴァージニア・ウルフの短編集の感想をこないだ書いたけれど、別に自分はファンとかいうわ...
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【感想】『息 -Psyche- vol.1』 アナクロナイズド・スイミング

第二十八回文学フリマ東京にて入手。「恐怖と笑いの共存」をテーマとした短篇集。4編収録。このテーマめちゃめちゃ難しくない?『ビギナーズラック』渋江照彦 ビギナーズラックがありすぎる主人公という短編。冒頭部分だけでオチは読めるんだけど、それだけ...
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【感想】『惜しみない愛を、君に』 塔守

第二十八回文学フリマ東京にて入手。 ミステリ恋愛小説。五話収録されているが実質的には中編2本がメインでほかは番外編という感じか。表題作の『惜しみない愛を、君に』はネタバレにならないようにすると何も言えない感じはあるが恋愛小説で、ミステリとし...
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【感想】『北の海』 井上靖

突然これを、しかも一応三部作の第三部であるのにいきなり読んだのには深いわけがあり、いや特に無いが、面白かった。別にこれから読んでも問題ないと思います。誰向けの情報? というか新聞小説なんて途中から読む人だってたくさんいたのだろうから(きっと...
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【感想】『西南シルクロードは密林に消える』 高野秀行

成都からビルマ北部を通ってカルカッタに至るまで、かつて存在したとされる西南シルクロードを踏破するエクストリームノンフィクション。ゲリラの手を借りて密入国しジャングルを歩いたり象に乗ったりと奇想天外で、合間に挟まれる人間観察や文化・社会に対す...
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【感想】『マルドゥック・スクランブル』 冲方丁

マルドゥック・スクランブル (全3巻) Kindle版 (amazon.co.jp)  熱い小説だった。カジノシーンめっちゃ長い。カジノだけで一冊分くらいあるだろ。しかしそのカジノが面白い。物理的なやつから始まって最後ブラックジャックに行く...
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【感想】『C’mon Spice!』 雲鳴遊乃実

第二十八回文学フリマ東京にて入手。 イベント参加時にお題箱を設置し、そこに入れられたお題から引き当てたもので短編を書いて次のイベントで新刊にします、という企画で、「下北沢初代永世カレー王」をお題に書かれた短編。 いや、お題の難易度が高すぎる...
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【感想】『息 -Psyche- vol.3』 アナクロナイズド・スイミング

第二十八回文学フリマ東京にて入手。 特集「夢オチ再考」ということで、夢オチをテーマにした一冊。ほぼ小説、若干論考。『夢オチ探偵』17+1 任意のタイミングで『目覚める』ことにより難事件を夢オチにして強制解決する能力を持った名探偵の話。探偵モ...
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【感想】『bnkrR vol.16 平成』

第二十八回文学フリマ東京にて入手。 テーマ『平成』ってめちゃくちゃ難しくないか、と思ったら実際一冊の1/3くらいしかテーマにしたがってなくてちょっと笑った。というか具体的には短編3本で、松永肇一『AI世界をキモオタと旅する』は元号切り替えを...