【感想】『新耳袋 第一夜 現代百物語』木原浩勝・中山市朗

 怪談集。ああ、こういうジャンルなんだ!と怪談を理解したような気持ちになった。単に不思議で怖くないような話もあれば、怪談狙いが透けてしまっている(まあでも、怖い)ものもある。その中に時々「第二十六夜 雪の降った朝」みたいな技巧一撃必殺的なやつがしゅっと挟まってくるのがめちゃくちゃ好き。「第四十六話 襖の隙間」の怪異を受けて入れているようなサゲも好きだった。

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