第三十三回文学フリマ東京にて入手。BOOTH通販も現在予約受付中のようです。
テカテカの方。今回も表紙が良いですね。
巨大健造『窓の時代』
意味はよくわからないが、かっこいい!
庭幸千『老い縋る未来』
引き込まれる設定と構成で良かった。なんかいきなり難しい話し始めるところでなぜか面白かった。でもこれプロローグというか第一章というかだと思ったので、続きが読みたいと思った。長編に出来ると思う。
xcloche『車輪の発明の困難性について』
車輪の再発明(という言葉が直接参照されているわけではないけど)から尤もらしい説明を展開してSF風呂敷が図解で広がりいつのまにか異世界へ連れて行かれる技が見事。(BOOTH販売ページからコピペしたけど、本誌上のタイトルは『原始創造性喪失:車輪の発明の困難性について』。原始創造性喪失というワード、かっこいい)
脊戸融『黎明』
良い、画になる設定だと思った。これももっと続きが読みたいなと思った。まあタイトルの通りであり、始まりを書いているというのは作意だとは思うのですが。
赤草露瀬『ペコとかまどのオカルトごはん! スカイフィッシュ・タコスと釜揚げスカイフィッシュ』
もうタイトルが面白いでしょ。概ねタイトル通りの話。でもメシ漫画的なやつだけで終わらないのが良かった(もう俺の知ってるスカイフィッシュじゃねえ!)
巨大健造『(表題は古代の慣習に基づき本分末尾に記す)』
本誌目次においてはタイトルは空欄になっているが、BOOTHの表記に習います。
これが面白すぎた。本書で一番好き。強すぎるよ。リアリティラインのぶん回しで翻弄される中で言葉遣いが面白く、天丼的なセンスの好みさも相まってめちゃめちゃ面白く読んだ。体型に見合わぬスプリントの下りが一番好き。騎士手帳も。マジックの話だと思った。すごく良かったです。