第三十一回文学フリマ東京にて入手。自動販売機(で売っている飲み物)を一つずつフィーチャーした短編10本(作者2名による連作。BOOTHとかに8本って書いてあるけど、10本ですよね)。どれも短くショートショート的な感じなので、さらっとした読後感。ただ展開が欲しいタイプの自分としてはもうちょっと先が読みたいぞと思うところもありました。好きだったのは『コンポタに染まる』で、缶切りで開けるとか、髪染めるとか、明らかにオブセッションが尖っている。自販機で飲み物買って飲むだけではない変化を入れてねじっていくのが良い。最後も、これどうなったんだろうという終わり方(いや別にどうもなってないんだろうけど)で良かったです。