妹尾が表紙をお手伝いしてる文学サークル「bnkr(ぼんくら)R」が今回も参加します。テーマは「平成」。妹尾が表紙をお手伝いするのは今回で最後となります。平成も終わるしね。よろしければぜひ。 #bnkrR #文学フリマhttps://t.co/oIk8gLKywBサ/52 pic.twitter.com/wFwdUBDN1v
— 妹尾朝子 (@ume_asako) May 5, 2019
テーマ『平成』ってめちゃくちゃ難しくないか、と思ったら実際一冊の1/3くらいしかテーマにしたがってなくてちょっと笑った。というか具体的には短編3本で、松永肇一『AI世界をキモオタと旅する』は元号切り替えをネタにしたサイバーSF。ベイジアンフィルタの設定が厨ニっぽいのが好き。塚原業務『平成の塚原』は、平成四十二年に迷い込むという異世界パロディミステリ(?)。過去作品『奇祭探偵』のスピンオフで独特のゆるい空気が良い。城島はむ『平成サルベージャー』は失われた青春を取り戻そうとする青春時間SF。ネトスト後輩女子すき。
その他、平成に特に関係ない通常営業の小説と、エッセイ、レビューを収録。その中でひときわ良かったのが、なんかよくわからない得体のしれなさがすごかった『霊話』。平成特集が終わって霊話が始まるダジャレ感(?)。怪談ショートショートが連作されているのだが、筆者とかの情報が一切書いてないのが謎感を高めていて良い。『佐南弁』『吹雪の日の妹』『目玉』が特に好き。