11/25文フリ東京にて、「架空の国の架空の言語で綴られた文章を翻訳する」というテーマの短編小説合同誌『息 -Psyche- vol.2』を頒布します。存在しない民話・手記・書状・創世神話など。【ア-29/アナクロナイズド・スイミング】で待ってます! #文学フリマ #文学フリマ東京 https://t.co/Wb75XrQ3rR pic.twitter.com/iZGYNMCDOz
— 17+1 (@17plus1) November 15, 2018
第二十七回文学フリマ東京にて入手。架空の翻訳というテーマ設定が面白そうだったので。テーマに吸引力がある合同は強い。
『中東の『話屋』から聞いた物語』梅宮
もういきなりめちゃめちゃ面白いですね。物語を研究した人の話が、最後に反転して物語に飲まれてしまう。単に昔話を翻訳したのだというのではなく、こういうメタな仕掛けとオチを用意してくれているのは本当に楽しい。姫様強すぎるぞ。
『アルダン共和国関連文書の紹介 ~主に偽魔術師の盛衰を中心として~』渋江照彦・伊予夏樹・江坂正太
偽魔術師を巡る三つの史料を紹介。どこまでが架空なのか(いや全部架空だが)わからなくなる体裁で楽しい。時々仕込まれてるカタカナ語で笑う。結局筆者が三人なのかどうかは最後まで謎。
『空から塔が降ってきた話 ~《影重なる地》族に伝わる民話~』稲田一声(17+1)
架空の言語という設定を使い、「ことばが異なれば見えるものも異なる」をテーマに多重解決ミステリっぽい話を展開。脚注のとぼけた感じが良い雰囲気を出していますね。「そうだったのか」のとこで笑った。
『ハイブリディーン諸島の創世神話』淡中圏
ここまで並んできた作品の雰囲気を逆手に取り(?)、前半でちゃんと架空の神話をこれから書きます感を出しておいて特にそんなことはなかった。