文学フリマにサークルbnkrで参加中。D-50ブース、テーマ「三人組」の読み切りアンソロジーです。往年のトワイライトシンドロームっぽい怪談×青春ものを目指した短編を書いてます。 pic.twitter.com/ZAxCi3OFSN
— はむ (@Chasen) November 25, 2018
第二十七回文学フリマ東京にて入手。8つの短編を収録。表紙の女の子が持ってるやつなんだろう?
今回のテーマは三人組ということで、難しそうなお題だけど、ズッコケ三人組のイメージというか三人が協力してなにか解決したりする話が多そうかな、と思ったが、必ずしもそうでもなかった。仲良し三人組で複雑な感情系が結構あったのは意外でもありなるほどとも思った。
三縛りということで印象に残った三作の感想を書きます。
友引の鏡 城島はむ
学校の怪談モノ。友情問題をやりつつも怪談としての構造もしっかりしており(あとからルール追加されてる下りと、トモミレイコってあからさまに都市伝説っぽい名前すき)、それでいて最終的に主人公から見たサキのミステリアス性というか、こういう不可解さ、理解できないからこそ、みたいな感情が好きで、良かった。
三者面談 深川武志
笑う。これあんま三人組じゃないよね? 三者面談だから良いのか。まあそんなことどうでも良くて面白いから笑う。水遁の術すき。毎回この独特のギャグ作品が中盤にあることでこの合同誌は引き締まってすごく良くなってると思うので羨ましい限りですね。
三つの航跡 塚原業務
状況設定好きなのと(元ネタの六つの航跡、読んでないです。読みたいな)、掛け合い、天丼のリズムが非常に好みで読んでいて楽しい。「正体不明の謎の女の、謎とか、謎とか」すき。AIのボケボケ感も良いですね。しかしメインの問題のところクローンの生成の扱いにさすがにガバガバ感があったので若干引っかかりました(クローンじゃなくて、分子を組み立てて作る的な技術なのか?)。でも雰囲気好き。