うーん、アリストテレスって紀元前300年代ですよね。日本がまだ弥生時代ですよね。そう考えるとないわって感じになります。
形としては全然体系的にまとまっているとは言えないものではありますが(それは僕の頭が足りないのかもしれないし、「体系的」というものへの感覚が当時と今とで違うのかもしれない)、中身を見れば文学理論としての普遍性は十分あると思います。物語の筋の作り方の話とか、認知とか性格とか模倣(再現?)とかなんとか。個人的に「筋の外」という言葉が、その概念は理解していたけど、そこに名前を付けてもらえたことでしっくりきました。
併録されているホラーティウスの「詩論」はよくわからなかった。引用が多いみたいだけど。というか「詩学」の方にしても、具体的に悲劇を引用して解説しているところは、悲劇とかの知識のない僕には読めませんでした。