テキストメッセージのやりとりのスクリーンショットをTwitterに連続投稿するという形態の短編。不明な番号からのSMSで「一八歳の頃まで幼馴染みで大学に行ってから連絡を取らなくなったCarliという友達はいるか？」と問われ、そのCarliが連絡してきたということかと思ったら、そうではないと言う。
短いしネタバレがもったいない感じがして、そうするとあんまり感想書くことないのだけれど、読みやすく、それでいて切実で力強い作品だった。最初この形式を知ったときにはせめてTwitterのDMくらいにはならんのかと一瞬思ったんだけど、この設定考えるとまあSMSくらいの枯れた技術（？）のほうが具合がいいのかもしれない。枯れた繋がりで言うと、設定に特に新規性とかはなく、というかかなりド直球で、でもそのド直球のエモさというものがあり、その意味でも枯れた題材と言って良い領域かもしれず、それがこの形式で高品質だとやはりみんなに届かせることが出来て強いんだろうなと思った。
