01_読感

【感想】『王様と林檎』 戸田鳥

幻想短編集。掌編五編なのでかなり短め。明るくも暗くもない不思議な雰囲気が通底しているのが魅力的だと思う。同じ設定の『尻尾』と『おとだま』の流れがすき。猫が結局いついてるのが良いですね。
01_読感

【感想】『小説 天気の子』 新海誠

小説版。小説と映画の媒体の話があとがきに書いてあるのは面白かった。それ以前に序章が映画と変えてあるところでめちゃめちゃオタク笑顔になってしまった。とはいえ終盤の勢いはやはり映像でないとでてこない感じがあり、この内容だと映画がいいよねとなる。
04_映画

天気の子

※ネタバレあり感想 令和最高の映画。2019年、令和元年のこの時代に、『君の名は。』大ヒットにより国民的アニメ監督の地位を獲得した新海誠が制作した作品としておよそありえない突き抜けた作品。まず銃が雑なのが最高。親の話と家出の話が雑なのが最高...
01_読感

【感想】『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』 城平京

短編集。本編(?)の既読を前提としている(と思われる)スピンオフ。 相変わらず虚構推理をする話が、幾分スケール小さめで5編。岩永琴子の本来業務である怪異のお悩み解決が中心。付喪神とかがチートで笑う。鰻屋のやつみたいな変則的なのも楽しい。
05_ゲーム

deltarune chapter 1

神ゲーじゃないか……。 Undertaleの続編的(続編的であって、続編ではない)ゲームの、チャプター1です。Undertaleをやったらやるべき。めちゃくちゃ楽しくなれるぞ。UndertaleをやっていないならまずUndertaleをやれ...
99_雑感

新生銀行の外為被仕向送金事務手数料有料化でKindle Direct Publishingは死亡するのか

結論:死亡しない。 新生銀行の外為被仕向送金事務手数料は従来無料であり、神のような銀行機関だったのだが、2019年12月に有料化されることが発表された。 そもそも私が新生銀行の口座を作った目的の半分は、2015年にAmazonのKindle...
01_読感

【感想】『彼方のアストラ』 篠原健太

複数方面からのおすすめがあったので読みました。おすすめがないと僕は読まないタイプの作品だな。いまアニメやってるらしいけど見てないです。普通に面白かったんだけど、後半で面白くなってくるタイプの作風なので、変化球と言うか、商業的に大丈夫なのだろ...
01_読感

【感想】『いまさら翼といわれても』 米澤穂信

良かったから2秒以内に次を刊行してくれ。ミステリとしては弱い作品が結構あると思います。『箱の中の欠落』なんかはダメじゃないかなと思った。動機のとこ、ハウダニットだからいいんですと言い切れない無理さがないか? まあでもキャラ小説だからいいんで...
05_ゲーム

Undertale

何故か2019年にもなってやったのですが(しかもSteamでギフトでもらったのをかなり長い間積んでおいたというクソカス)、やった瞬間に手のひらを返すことになり、ともかく最高のゲームなので全人類がやるべきです。一応一通りのルートをやったのです...
01_読感

【感想】『HELLO WORLD』 野崎まど

私は野崎まど先生をリスペクトしているので新刊を読みました。普通に面白く、普通に良かったです。この、アニメ映画向けに書きましたよ感すごい。こうポスト「君の名は」といえば聞こえが良いが要するに二匹目のドジョウ狙いが群雄割拠するアニメ映画界におい...
01_読感

【感想】『かわいいウルフ』 小澤みゆき(海の響きを懐かしむ)

第二十八回文学フリマ東京にて入手。公式サイトはこちら  ヴァージニア・ウルフ本。作家モノとしてものすごくバズっていたし文フリ当日もすごい部数でていたらしい。ヴァージニア・ウルフの短編集の感想をこないだ書いたけれど、別に自分はファンとかいうわ...
01_読感

【感想】『息 -Psyche- vol.1』 アナクロナイズド・スイミング

第二十八回文学フリマ東京にて入手。「恐怖と笑いの共存」をテーマとした短篇集。4編収録。このテーマめちゃめちゃ難しくない?『ビギナーズラック』渋江照彦 ビギナーズラックがありすぎる主人公という短編。冒頭部分だけでオチは読めるんだけど、それだけ...
01_読感

【感想】『惜しみない愛を、君に』 塔守

第二十八回文学フリマ東京にて入手。 ミステリ恋愛小説。五話収録されているが実質的には中編2本がメインでほかは番外編という感じか。表題作の『惜しみない愛を、君に』はネタバレにならないようにすると何も言えない感じはあるが恋愛小説で、ミステリとし...
01_読感

【感想】『北の海』 井上靖

突然これを、しかも一応三部作の第三部であるのにいきなり読んだのには深いわけがあり、いや特に無いが、面白かった。別にこれから読んでも問題ないと思います。誰向けの情報? というか新聞小説なんて途中から読む人だってたくさんいたのだろうから(きっと...
01_読感

【感想】『西南シルクロードは密林に消える』 高野秀行

成都からビルマ北部を通ってカルカッタに至るまで、かつて存在したとされる西南シルクロードを踏破するエクストリームノンフィクション。ゲリラの手を借りて密入国しジャングルを歩いたり象に乗ったりと奇想天外で、合間に挟まれる人間観察や文化・社会に対す...