ヤマノススメNext Summit ED読書会を開催するためにレジュメを作成しました。
この記事は、文芸同人・ねじれ双角錐群によるね群アドベントカレンダー2022の参加記事です。
ね群アドベントカレンダーの企画時に、私は「毎日更新するものだから、記事は小説にせよブログにせよ短めのものを」と書きました。この記事はそれに違反しています。申し訳ありません。
(追記)放送時に書いたので、本記事に「ヤマノススメ Next Summit エンディングイラスト集」の情報は反映されていません。
ヤマノススメNext Summitのエンディングとは
- アニメ『ヤマノススメ Next Summit』は、女子高生による登山をテーマとする漫画作品『ヤマノススメ』のアニメ化第4期の作品。
- 本作のエンディングは、吉成鋼さんというアニメーターが毎話違う絵で一人で作っている(????)
- エンディングテーマこそ『扉を開けてベルを鳴らそう』一曲であるが、アニメの内容は毎回異なる(だから『チェンソーマン』のように曲含めて全部毎回新作というのとは違うのだが、あれはもう札束で圧殺という感じであるのに対して、これは作ってるの一人という異常性があり、その作家性や曲が共通であることでかえって毎回違う中の統一感みたいなものもあり、めちゃくちゃ良いのだ)
- アニメの内容に圧縮された情報量がものすごく、そこからストーリーが読み取れるのが楽しい。
- 大サビ(?)の「Ring a bell, ring a bell」の所に展開のヤマが来るのも毎回気持ちよすぎる。
- もうEDが本編では?
- 一話のEDは公式が公開しているので、未視聴の方はまずは見て欲しい。
考察メモ
- 読解に自信がない部分、多々あります。識者からのコメントを歓迎します。
#1(あおい・ひなた)
前奏
- 谷川岳の景色(あおいとひなた、二人の約束の場所)
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- ひなたとあおい、学校で、それぞれ制服(長袖)でどこかを見ている(歌詞の「未来」、「今」「変わりたい」あたりとの対応感)
- ひなたがいるのは屋外(立って髪や服が風で揺れている、革靴が映る)、あおいがいるのは教室(席についている、上履きが映る)
- 席を立つ、ドアを閉める、下校の準備?
- あおい、カバンを抱えて廊下の曲がり角から何かを窺う
- 後ろから背中でぶつかるひなた(歌詞の「期待と不安は背中合わせ」)、あおい「もう、ひなた!」、ひなたが「いくよ!」の仕草?
- 笑顔で歩く二人、ひなたがあおいの肩を抱き寄せてカメラ目線
- 一瞬、幼少期の二人が走っているシーン
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- 一緒に下校する二人
- カットが変わって私服姿で歩く二人
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 天覧山を登る二人
- 先に登り切ったひなた、落ちてきた紅葉をあおいの方へ吹く
- 展望台に到着(歌詞「景色が見えた」)
考察
- この一話、アニメがめちゃくちゃすごいのだが、説明しろと言われると急にわからなくなる。
- 冒頭の谷川岳のカットにより、時系列は谷川岳登山後(NS1話は総集編なのでそこまで到達していないが、ここは谷川岳後であるという説明になっているカット)? まあ、そこまでの含意がなかったとしても季節感が秋なので二学期(学校のシーンと天覧山のシーンの間に時間差が大きいとまた話違ってくるけど……)。
- あおいが様子を窺っていたのは(物理的な位置関係が若干釈然としないものの)前後関係を自然に読みとればひなたを見ようとしていたと思われ、つまり、一緒に帰れるかどうかを気にしていた? なんでこのタイミングでそれを気にし出すのかはいまいちわからない。どちらかがどちらかの用事が終わるのを待っていた、という感じにもこの描写からは読み取りづらい(強いて言えばひなたが屋外で何をしていたのか分からないので、あおいが教室で待っていた?)。
- カメラ目線のシーンは何なのか。ひなたがあおいをカメラの方に向かせて肩を抱き寄せているので、この画だけ素直に見たら、写真を撮られているのか、と思うのだが、一緒に下校する流れの中で写真を撮られる意味がわからない。カメラ目線シーンの直前、二人の歩いているカットは、特にあおいが笑顔なのが直前(背中ぶつかったところ)から変化が大きいので、もしかすると時間的に離れているのかもしれないと思うのだが、それでも制服姿なので、別時系列の山での記念写真とかのシーンがここに挿入されている、というのは考えにくい。写真じゃないとしても、明確に二人の視線がこちらを見ているので、見ている先に何かが必要だと思うのだが、この状況で何かあるか?
- 直後に子どもの頃の二人が挿入されるので、「昔も二人で一緒に走って帰ったよね!」という過去への視線、回想であり、過去の自分たちへ向けて笑顔……? なんか作風が合わない気がする。(また、仮にそれをひなたが言いだしたなら、あおいは一発で笑顔に変わるということはなくて照れ半分のあきれ顔が挟まるようにも思える)(ただ、この話の季節が秋なので、おもいでプレゼントからの文脈でなにかあるのかもしれない気もする、でもわからん)
- 天覧山のシーンでは制服から私服になっているので、学校帰りにそのまま天覧山、ではなくて、着替えてきたか別日かであるし、なんなら順序が逆だってあり得るといえばあり得る。このあたりトリッキーだよな……。
- 2話以降も同じ曲でアニメが変わっていくことを思うとどこまで歌詞と繋げて読むべきなのかは少し自信がなくなるが、「背中合わせ」とか分かりやすいところもあるから、1話は結構素直に読んでいいんだろうか。歌っているのがこの二人でもあるし。そうするとまあ素直に、あおいとひなたの二人が「踏み出すときには一緒だよ」「この手繋いで歩こう」の話なんだよね。クライマックスで登っているのが二人が何度も登る天覧山であるというのもその読みに繋がる。一緒に歩く(走る、登る)ことをしてきたしこれからもそうだよね、という? そしてどちらかというとひなたがあおいを連れ出してくれる、先導してくれるポジションの面が強調されている感じ。
- それはそうとして、アニメの絵と動きのクオリティが高すぎるのよ。
#2(かえで・ゆうか)
前奏
- どこ?
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- 運動会(本編からの延長)でのリレー、次の走者として準備するかえでが長い髪を縛る、そこへ必死に走るゆうか、頑張るが他の走者に抜かされていく
- ゆうかからバトンを受け取って疾走するかえで、バトンを渡したゆうかはバテて倒れ込む
- 他の走者をごぼう抜きしてゴールするかえで。しかし眼鏡がなくなっている。おぼつかない足取りで落としたらしい眼鏡を探すかえで
- 眼鏡を渡してあげるゆうか、かえで「ありがとう」、ゆうかも笑顔
- かえでが縛っていた髪を解いて頭を振ると、長い髪がムチのようにしなってゆうかを直撃してオチ
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- 暗い顔で外のベンチに座ってノート?タブレット?に何か書いているゆうか(制服、冬服)
- 隣に座ってくるかえで(体操服)
- ゆうか、かえでにブリックパックのジュースを一口あげる、その間かえでのまとめていない髪を持っていてあげている(飲みやすいように?)、ゆうか表情明るくなる
- かえでがなにかに気を取られて立ち上がりざま(誰かに呼ばれたか、なんかボールでも転がってきた?)、長い髪がまたゆうかの顔面を直撃、おもわずブリックパックを握ってしまってジュースが飛び散ってトホホ顔
- さらに別のシーン、教室の窓を開けて外へ顔を乗り出すかえで(制服、夏服)。風で髪がバサバサ
- 後ろから髪を引っ張るゆうか(やめなさい?)
- かえでの髪を三つ編みにしてあげるゆうか(はじめたときは、私が縛ってあげよう、とニヤニヤしているが、編んでいくうちにアンニュイな表情)、途中で放棄(?)(「あーもうやめたやめた!」?)、照れ隠しにゆうかが髪ゴムをかえでに飛ばす
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 割岩橋にて私服の二人、先を歩くゆうか、後ろから歩いていくかえで
- かえでが真面目な顔で何かを言う
- それにあっかんべーをして首を振るゆうか
- 走って逃げるゆうかと、追いかけるかえで
考察
- 運動会、ベンチ、教室、岩割橋の4シーンが詰め込まれておりそれぞれ表情もよく動くので情報量が多い
- 最初の3シーンではそれぞれかえでの長い髪がポイントになっている。ゆうかにとって、「かえでにある、自分がもっていないもの」を象徴させているのかもしれない。
- 運動会のシーンでは、かえでに対するゆうかの視線として、スペックが高く一人で何でもできてしまう(ここではリレーでの身体能力)という面と、どこか抜けていて放っておけない(眼鏡なくす)面の二面性が描かれ、後続のシーンでもその遠さと近さが主題となっているように思われる。
- 教室のシーンではその髪を掴む、三つ編みにしてあげる、という「髪に触れられる距離・関係」という近さのあとに、ふと遠いものをみる表情になるゆうかが挟まって(これはなんだろう、直接的には、長くて綺麗な髪だな、という感慨から、遠さの感覚?)、結局最後結ぶのはやめちゃう、かなわなさ、みたいな意味を感じる。(ちなみに初見時は、それまでの2オチからの流れに引きずられて、かえでの髪がくせっ毛過ぎて結べなくて爆裂したのかと思ったんだけど、さすがにそれはあんまりなさそうと思って、放棄したという読みに変わった)
- 岩割橋のシーンでかえでが何を言ったのかはわからない。かえでが真面目に告げて、それにゆうかがあっかんべーで返したのはなんだろう。喋っているときにかえでは髪を触っている。これは少し言い出しにくいことを言っている仕草であるとも取れるし、最後まで髪ネタで引っ張るなら、髪自体の話をしている(たとえば、切ろうと思うんだけどどうかな、とか)という読みもあり得るかもしれない。前者だとするとかなり広いので想像が難しい。後者がもしあるとすれば、ゆうかの反応は、知らないよ勝手にすれば、というような言葉のあっかんべーなのかもしれない。
#4(ほのか・ここな)
前奏
- ほのか兄の車
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- 車内でほのかと兄の会話
- 兄、カメラ?の仕草(「今日は写真撮影か?」?)、カメラを手にしているほのか
- 兄、ブーケを渡す、受け取るほのか、少し驚いている、何これどうするの、的な会話?
- 帽子を被ってちょっと恥ずかしそうにブーケを持って車を降りていくほのか
- 待ち合わせたここなと合流(飯能駅のプラットフォーム)
- 合流時に勢い余って転ぶここな、それをうけとめるほのか、勢いでカメラを放り投げてしまう、それをここながキャッチ
- 必死にあやまるここな、大丈夫という仕草のほのか
- ここなの服についてほのかが何か言う(「似合ってるね」的な?)、ここな、ミシンのポーズをして説明(「自分で作ったんです」?)
- 二人で電車に乗る、電車内でほのかの持って来たブーケについてここなが何か言う(「素敵なお花ですね」?)
- 撮影スポットに到着、お花(ブーケから取った?)を髪飾りにするここな
- 写真を何枚もとるほのか(髪飾りの花は次々変わっており、ブーケからどんどん使っている?)
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- 休憩して二人でお弁当を食べる
- 荷物の中からインスタントカメラを取り出すここな(「私もカメラ持って来たんです」?)、ほのかの写真をとる
- 休憩後、二人それぞれカメラを持って風景をとる
- インスタントカメラの操作に手間取る(?)ここな、ふと見上げると、ほのかがカメラを手にして真剣な表情をしている
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- ほのかが視線を感じてふりかえると、ここなが両手で四角形の手カメラを作ってほのかを切り取っている
- ここなの口元(「パシャ」、とか、「チーズ」、とか?)、ほのか(「どうしたの」?)
- ここな、両手を閉じて(「このカメラで写真をとって」?)、胸に当てる(「思い出にしました」?)
- ほのか(この子天使?)
考察
- これ見たときここなちゃんってやっぱり生身の人間じゃなくて天使か妖精かなにか、何らかの神性の発露なんだ、って思った。
- この二人の組み合わせはアニメ三期までではそこまで強調されていなかった(原作ではむしろ結構エピソードがあると思う)のがNext Summitではやっていくぜということ。
- そんなに解釈に迷うようなカットはないと思う。
- 兄がブーケを渡したということは、今日はここなちゃんと遊びに行く、写真を撮りに行く、ということをほのかは事前に告げていて、それを聞いた兄が用意したのかと思う。
- ここなは、ほのかの表情を写真に収めたいと強く思うけれど、インスタントカメラを使うのがもどかしく、思わず手と心で写真を撮った。尊い。
#5(雪村家)
前奏
- わかんないけど話の流れ的には霧ヶ峰か?
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- 真剣な顔の雪村母(何かを待っている)、テーブルを立って玄関へ、玄関であおいを迎え、金剛杖と富士山ぬいぐるみを受け取る、あおいはぐったりしているのが一瞬だけ映る(富士山登山から返ってきたあおいを迎えるシーン)
- 送ってきてくれたひなたとここなには玄関の外でお礼
- 以来塞ぎ込んでいるあおいを心配する母
- (そこから時間がどれくらい経ったか不明確)逆にあおいも母を気にかけている様子
- 母、雑誌の何かを見せる(オススメスポットの記事? 「ここ行こうか」?)、ええ、という困惑顔のあおい(「いいよ」、と断った?)
- 別の日。庭の水やりをしている母、あおいとひなたが帰ってくるのを見かける
- あおいがひなたに見せる楽しそうな表情を見て、自らの学生時代の友達のことを思い出す母
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- 帰ってきて、お土産かなにかを掲げる父、駆け寄ってくるあおい、来ない母
- あれ、と母を見ると誰かと笑顔で電話している、なあんだ、電話中かぁとあおい、父は少し感慨深げ(?)
- また別のシーン、庭で何か話している母とあおい、を、家の中から見ていて、タブレットで写真を取ろうとしている父。母とあおいは自然に笑い合っている
- 母、父がこちらを見ているのに気づいて、こっそりとあおいにそのことを教えて、
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 振り返って、バーン、と指で銃の形をつくって打つ真似をする母、やられたぁ、とコケる父、あはは、とあおい(「うちのお母さんとお父さんこんな仲良かったっけ」?)
- 両親の若い頃の写真、あおいの幼少期の写真(ジャングルジムに楽しそうに登っている)
- アルバムをあおいに見せている母
- 幼少期あおいとひなたが喧嘩している写真、霧ヶ峰のときの写真、庭でのバーンの写真(あおいもポーズを取らされている)
考察
- これが一番好きだと思う。家族ネタに弱い。
- 富士山登山直後のシーンから、庭でのバーンまでには時系列的には間があいているはずである(霧ヶ峰が挟まってるから)
- 富士山登山後の落ち込んでいるあおいを元気づけようと母は外出に誘うがそれはあおいに響かない、かわりにひなたとのつながりがあおいを引き上げてくれる(帰ってきたあおいとひなたを見かけたときのシーンは、二人の服装からして、セカンドシーズン新十二合目、天覧山であおいが立ち直った後で家に帰ってきたタイミングだろう)。それを見た母は娘の成長を感じると共に自分の学生時代を思い出す。電話の相手はその旧友か。
- 父も、娘の成長と母子の関係の微妙な変化を感じ取って感慨深いなと思っている(っていうかお父さん、原作とキャラかなり違わないか?)
- 庭で母とあおいが並んでしゃがみ込んで話しているときに二人の間にある朝顔の支柱は、あおいが富士山から持ち帰った金剛杖が使われている(これ自体はセカンドシーズンで出てきた描写)。あおいの挫折を象徴するアイテムを朝顔の支柱とすることで、再び顔を上げることの表現へとさらりと繋いでいて、要らないならお母さん使うわよ的に軽やかに流用したんだろうけれど、それを二人で眺める絵がここで出てきたのはぐっとくる。
- あおいは幼少期の写真でジャングルジムに登っているが、ジャングルジムは後にあおいが高所恐怖症・インドア派になったきっかけでもある。この写真の時点ではあおいは笑顔で、それはなぜかといえば写真の中では母があおいを落ちないように支えているからだ。そこから、今ではあおいは自ら友達と山に登るようになったという成長があり、その成長を見守る母とあおいが二人で並んでいる画を、父は再び写真に収めようとする(もちろんジャングルジムの写真を撮ったのも父だったはずだ)、という構図がある。美しい……。
- ヤマノススメNext SummitはOPでも「メインキャラたちを送り出す両親」目線のカットが入ったように、親の見守る視線という要素が結構フィーチャーされているように思う。
- この回の「扉を開けてベルを鳴らそう」はあおいソロver.。
#6(ひかり・あおい)
前奏
- ひなた誕生日会(多分この回の内容とは何の関係もなく、放送日がひなたの誕生日に近いため挿入されている)(そんなのありか???)
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- ひかりにバイト終わりに何か頼まれるあおい(写真撮って?)
- やってきたのは近所の山(荒幡富士?)
- ひかりがインスタに投稿する写真を取るのをあおいが手伝う(アカウント:hikari_hellshine、タグ:ヤマ女子、秒帰り登山)
- たくさん写真を取るが、なにか違うなぁという顔のあおい
- ロックハート城でのここなとほのかのことを思い出す(ああいう風に良い写真をとるには……)
- あっちにいってこっちを向いてください、などと指示を出し始めるあおい
- 石影に隠れて撮影しようとしたり、階段の下からのぼってくるようにひかりに指示を出したりするあおい、急に真剣にやりはじめたあおいに少し気圧されているひかり、生け垣に隠れて写真を取ろうとしていたあおいに驚いて飛び跳ねる
- ううん、でもやっぱり何か違う……という顔のあおい
- 笑いを堪えるひかり
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- ひかり堪えきれず笑い出す(「あおいちゃんすっごく真剣だね」?)
- ひかりが良い笑顔で、バックの夕焼けも綺麗、一瞬それにみとれたあおい、次の瞬間ショック(「あ、いまのを撮れば良かったんだ!あーっ!」?)、まあまあとなだめるひかり
- 一段落して、夕焼け綺麗ですね、と景色を見る二人、そのあおいがふりかえった瞬間をひかりが撮影(「ナイスショット!」?)(「まってくださいやめてください!」?)
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- スマホをしめすひかり(「インスタにアップしていい?」?)、ダメジェスチャーのあおい(「ダメです!」?)
- しょうがないなあ、じゃあ帰ろっかー、ありがとう、と、山を下りた後交差点で分かれる二人
- 分かれた直後、おもむろにスマホを持ち上げて自撮りするひかり、撮った写真にはあおいの後ろ姿が微妙に映り込んでいる(タグ:希少生物、謎の美少女A)
考察
- なんか今回写真ネタ多いな。ふとした一瞬の表情を切り取る、というのも#4(ほのか・ここな)から被せてきているし。
- 途中でひかりが笑うように、あおいが思わぬこだわりを見せているのが面白い(特に普段バイトではひかりに見えていない一面なのだろう)という作りになっている。
- 最後の自撮りは、タグの「希少生物」「謎の美少女A」はあおいのことで、そういう発見を記録した一枚。
#7(かすみ・あおい)
前奏
- 高校の校舎
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- 中学時代の制服のかすみ、ベンチで本を読んでいる
- 本から顔を上げたかすみの視線の先には、同じく一人でいるあおい
- 高校生になったかすみ。あおいがひなたと一緒にいるところを目にする。そっか、という少し複雑な表情。一緒にいるゆりとみおが、かすみどうしたの、というリアクション
- 別シーン。あおいが、ひなたがみおたち三人と話しているところを見る
- 気にはなるが、立ち去ろうとするあおい(「ひなたのことは気になるけど他三人とそこまで仲良くないし……」?)
- あおいがいて、歩いていこうとしていることに、ひなたとかすみが気づく
- ひなたが声をかける、呼び止められて、げっとなるあおい。四人とも笑顔であおいを呼んでいる、そのことにすこし驚くあおい、四人の輪にまざる
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- 別の日。私服のかすみと駅前で待ち合わせたあおい。あおいは登山姿
- ザックをみせるあおい(荷物すごいね、的な会話?)
- お菓子を取り出して、かすみに渡すあおい。じゃあね、と分かれる
- あおい、プラットフォームでひなたと合流(ごめんごめんお待たせ、の仕草)
- ラビューっぽい電車内で同じお菓子をひなたにも渡し、作り方を説明するあおい
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 湖畔でそのお菓子を食べているかすみ、みお、ゆりの三人
- 笑顔のゆり(「これ美味しい!」?)、少し得意げな顔?のかすみ(「うん、あおいちゃんが作ったんだよ」?)、笑うみお(「なんでかすみが偉そうなのよ」?)
- 電車内で同じくお菓子を頬張るひなたとあおい
考察
- かすみの愛が重い。中学時代から実はかすみはあおいのことを気にかけていたというエピソードはサードシーズンで開示されたし、今回のNS#7でも言及されるのを、さらにダメ押ししてきた感じ。
- 最後の三人の会話内容はかなり妄想入っているが、多分そういうニュアンスではないかと思う。かすみがあおい推しなのは二人にも伝わってる。
- あおいが作ったお菓子は原作でここなと作っていたシリアルバーか?
#8(ほのか・あおい)
前奏
- 曇り空を見るあおいの後ろ姿(浅間山?)
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- その引いた画(★)、左下にキャプション「くもゆき」
- どこかの山にて、カメラをもって写真を確認するほのか、それを覗き込むあおい
- 二人で視線を交わす(「もう少し登れば雲(霧)は晴れるかも」「そうだね」?)
- 少し登った先で再びあおいの写真を撮るほのか
- 確認するほのか、覗き込むあおい
- #4のときに撮ったとおもわれる(?)ここなの写真がでてくる、それを後ろで見て思案顔(?)のあおい(自分はここなちゃんみたいな華やかな被写体じゃないし、的な?)
- 少しだけ霧が晴れている?ところで、上着を脱いで、
- くるっと回ってポーズを決めてみるあおい(★)
- でもなんか違うなぁという表情
- うーん、ちょっと貸して、とほのかからカメラを受け取って構えるあおい
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- 場面切り替わる(あおい、ウインドブレーカーを再び着ている)、浮かない顔をしているほのかに心配する視線をおくるあおい(どうしたら良い写真になる?)
- まだ雲、霧が流れている
- 伸びをして、立ち上がって崖際に立ち、両手をひろげるあおい
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 振り返って何かを言うあおい、微笑
- その言葉を聞いて苦笑い?するほのか
- 構えて、シャッターを切る
- あおいが霧をバックに髪を靡かせてかっこいい顔で映っている写真(★)、キャプション「断崖に立って」
考察
- また写真の話だ!
- ★を付けた箇所(最初と、途中と、最後)は、写真である(縦横比が3:2。これ以外のシーンは全てすごい横長の……シネスコってやつ?よくわかってません)。最初と最後に出てくる写真にはタイトルがついている。Next Summit本編の8話ではまだだが、ほのかは高校で写真部に入ることも合わせて考えると、ほのかが撮った写真を作品として部内や何かコンクールなどに出した、ということだろうか? 最初と最後と違って途中のにはタイトルが書かれていない。失敗写真だから。
- その写真撮影のために山に二人で来たが、どうも曇っていて良い写真が撮れていない、という状況?
- ほのかはもともと風景写真ばかり撮っていたが、ここながロックハート城で撮った三人の写真を「不思議なあたたかさを感じる」「好き」と表現していて、それで#4のエピソードがあり、という前提の上でそのときのここなの写真を見返している場面があるので、ほのかは被写体としてのここなを想起しているわけではなく、撮影者として、ここなちゃんのように撮るには……ということを考えてたんじゃないかと想像する。が、一方あおいはそこまで考えが及ばないであろうし、単に「自分よりここなちゃんときた方が良かったんじゃ……」とか考えていたに違いない。
- 一方であおいの方も、#6を考えると、写真というものに対して意識が向いている。だから被写体になりながら写真を撮ることについて考えていた面もきっとあるとは思う。
- 最後にあおいが何を言ったのか、わからない。あおいがほのかからカメラを借りたときの感覚で何かに気づいて、そこからの発言なのだろうとは思うけれども……(あるいは、被写体の側の感覚をほのかに持ってもらおうとしてカメラを借りたという線もあるだろうか)。もしくは、曇ってるけどこうすればいいんじゃないか、的な発想を転換する発言か? でもほのかの反応から、画期的なすごいことを言ったという感じはしない。むしろちょっとほろ苦い話のようにも見えてしまう表情なんだよな。あるいは「(写真が良い感じにならなくて雲も晴れなくて)崖っぷちだね」とかギャグを言ったのか(それはない)。
- ともするとほのここ前提のあおここみたいな重い話になりかねないのだが多分そういう意図ではないだろうとは思うけどそういう読みをしたくなってしまう重力あるな。
#9(ひなた・ここな)
前奏
- 鋸山。
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- 鋸山の石切り場跡を探検するひなたとここなの二人。
- 「安全㐧一」の全が王になっちゃってるやつ。
- 木の目印を確認したりしながら迫力ある石切り場の跡を二人で進んでいく。
- 展望台からの景色がすごい。大きな木。
- 目玉焼きトーストで休憩。一息ついたら再出発。さらに険しい道を登っていくと、気配に先に気づいたのはここな。イノシシさんと遭遇。驚いて転倒するひなた。
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- 去って行くイノシシ。坂道から落ちかけたひなたの元へ向かうここな。二人で一緒に崖を登る。手首をさするひなた。
- また何かの気配に気づくここな。今度はなに、と焦るひなた。
- 木の向こうにいたのはシカさん。シカさんに導かれるようについていくと崖を登り切る事ができる。
- 岩の上、シカに頭を下げるここな(「シカさん、助けてくれてありがとうございます」?)。
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 手を振ってシカを見送るここな。岩の上からは周囲の景色が一望できる。下山のルートを話し合う(?)二人。
- 坂道を駈け降りる二人。勢いがついてしまってここなが先を行くひなたに飛び込む形になり、ひなたがそれを受け止める。
考察
- やっぱりここなちゃんナチュラルに動物と会話できる妖精じゃん。
- ここなが作った(多分)のが目玉焼きトーストなの良いな。
- この回の「扉を開けてベルを鳴らそう」はひなたソロver.。
#10(かえで・ゆうか・小春)
前奏
- 三峯神社(雲取山の話から流れを作りつつ、本編の川とは多分関係ない。三人の服装も制服)
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- 川で遊んでいるかえで、ゆうか、小春の三人。水に入ってはしゃいでいるのはゆうかと小春の二人。
- 小春、泳いでいってゆうかの脚を後ろから掴んで水に引きずり込む。ゆうか、起き上がった後に小春の脚を掴んで反撃(ドラゴンスクリュー?)。
- 睨み合い膠着する両者、を岸で冷めた目で眺めるかえで(泳げないため)。が、ふと見上げると、川岸に良い感じの岩を発見。これ、登れるんじゃ?
- 二人が気づいたときには岩を登っているかえで。驚くゆうか、楽しそうと反応する小春。心配するゆうか。どこかへ動き出す小春。難所に手を伸ばすかえで。落ちないか下でハラハラするゆうか。
- 頂上までは無理だった、と降りてきたかえでとすれ違うように、負けないぞと岩を登りはじめる小春。登るルートについて?指し示すかえで。ひょいひょいと登っていく小春。感心して見ているかえで。猿みたいね、とゆうか。
- しかし小春気づく。手が届かない。足も届かない。下から二人が指差す次のホールドにいずれも届かない! 詰んだ!
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- もうだめだ、と苦笑いで振り向く小春。二人の方へダイブ。川に着水して水柱が立つ。
- あらら、と苦笑して眺める二人。……なかなかでてこない。大丈夫!?と慌てて水に入る。(かえで、ここで初めてパーカーを脱ぎ捨てる)
- その瞬間に水面にじゃじゃーんと立ち上がる小春。呆れるゆうか。
- 今度はかえでがいない! 見ると溺れている。二人で救出。かえでは金槌。
- 救出したかえでを寝かして頬をぺちぺちする小春。ダメだ、人工呼吸を! と口を近づける(かえでは冗談で気絶したふり)、すんでのところで小春を川へ投げ込む。
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 場面変わって帰りのバスの車内。後部席に三人並んで座り、かえでと小春が「魅惑の山ごはん」の本で盛り上がっている。ゆうかは全くハラハラさせられっぱなし、と疲れた顔。
- 二人の読んでいる本が目に入り横から何やら口を出すゆうか。
- 目を輝かせて食いつく小春(「興味あるの!?今度一緒に行く!?」?)、大量にガイドブックを取り出して勧誘開始。
- それを横目で見て思うところある(?)かえで、カバンから自分も別のガイドブックを取り出し、席を移動して(ゆうかを挟む形で隣に移動して)説明しはじめる(「山と温泉」のガイドブック)、盛り上がる三人を運んでいくバス
考察
- #9に続いて原作エピソードのアレンジなんだけど、アレンジして情報量を増しまくりながらこの尺に収めるのすごすぎる……。
- かえでさんの金槌設定がそもそもアニメオリジナルなんでしたっけ? 原作のこの川の話では特にその点の言及がなかったところにうまく組み込んでる。コマ数としては限られている中で表情の変化の密度がすごい。
- 原作の小春のリスク管理をちゃんとしながら挑戦するみたいな実は考えてる感が(言葉で説明出来ない分)薄まってるんだけど、ゆうかとのバトルと膠着状態の絵とかでこれはこれで違う深みがでててめちゃくちゃ良い。先輩組三人の関係性。
#11(みんな)
前奏
- ご来光にヤマポーズ(?)の二人の手。
- かと思ったら動く動く! 次々景色が変わる。最初からクライマックスやんけ~~
- 1枚目:谷川岳(袖の色から、左があおい、右がひなた)
- 2枚目:わかんないけど袖がない、夏っぽい、右はひなたの腕時計
- 3枚目:わかんないけど左あおい、右ひなただけ上着脱いでるのかな
- 4枚目:ロックハート城のとき(右ひなたはロンググローブ)
- 5枚目:川?
- 6枚目:海?湖?(右ひなた腕時計)
- 7枚目:かもめ。海が近いので風が強く髪がたなびいているが、あれ、髪色の位置が左右逆転している?(ここまで左右の判別が可能なときは右がひなただったけど、これは逆?) そもそも髪だとして、この二人にしてはちょっと長い?
- 8枚目以降:手がかりが少ないがより多彩な山、過酷なのも含めて?
「未来のこと考える余裕なんてないけれど」~「みんなで歩けてるかな」
- あおいパート。ウインドブレーカーであったり、制服(夏、冬)、登山姿、風呂、一通り。
- 学校の屋外階段のカット。階段下から見上げるあおい。
- ひなたパート。(あおいの?)手を引く、色んな服装、ポーズ、髪型。二人で天覧山登るカット(あおいがジャージ、ひなたが制服の、一番最初のとき)
- ここなパート。これも色んな服装、ポーズ、髪型(風呂シーンはこだわりだな)。ママとのカットあり。ひなた、あおいと手を繋ぐカット(高尾山、初対面のとき)。
- かえでパート。これも色んな……。四人での三つ峠登山で、きつかったけどあおいがかえでさんに登山の楽しさを教わって、崖を登ったとき。
「扉を開けて さあ、ベル鳴らそう」~「この手繋いで歩こう」
- ほのかパート。これも……。四人とほのかが出会ったときの谷川岳のカット。
- 小春パート。猫視点みたいなカットあったな。六人集合カット。これどこだっけ。MOTTAINAIシャツのかえで。
「Ring a bell, ring a bell」~「景色が見えた」
- 六人。
- 登り切ったところの展望台?から、湖?を眺める。
考察
- もうフルパワーじゃん……。この一コマ一コマが一瞬で送られてしまうのはもったいなすぎるじゃん……。
- 前奏パートは途中からは時間軸が未来の二人なんだろうか?(髪伸びてる?説や、険しそうな山に行ってる?から)(髪伸びてるのは本編#12の未来のあおいの幻視もあるので)
- あおいの手をひなたが引いたところから始まって、ここな、かえで、ほのか、小春が加わっていく流れが美しすぎる。
- 本当に最高のエンディングでした。ありがとうございました。
#12(グランドエンディング)
- 本当にありがとう……。