文舵練習問題

03_作品

『文体の舵をとれ』練習問題(3)

問一: 赤く焼けた肌の男は深呼吸をした。 無理して片手で構えた剣が震える。 男の割り当ては窓一つない小部屋。 頭の上に15という数字が浮かぶ。 その数字は大きくも小さくもない。 絶望も安心もできない数字だった。 時折何か崩れる音がし床が揺れ...
03_作品

『文体の舵をとれ』練習問題(2)

できるだけ小ぶりで動きがゆっくりで浅いところにいる子に狙いを定めて頭の方から斜め四十度くらいでポイを差し入れると金魚は目の前に急に現れた影に驚いて踵を返すいやこの子には踵なんてないけれどともかく振り向く反転する後ろを向くそこをこの白くてきれ...
03_作品

『文体の舵をとれ』練習問題(1)

遠い昔の大昔。ときは幕末、天下は大揺れ。黒船来航、和親に開港、ところが揺れていたのは世の中だけじゃあなかった。まさに天下、お天道様の見下ろすこの地面。大地が、ぐらりぐらりと揺れていた。地面の下にいるのは、黒々大きな大ナマズ、ぶるんぶるんと大...