【感想】『夢幻諸島から』 Christopher Priest 古沢嘉通訳

夢幻諸島から (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) | クリストファー・プリースト, 古沢嘉通 |本 | 通販 | Amazon

 めちゃめちゃに面白いです。夢幻諸島(ドリーム・アーキペラゴ)の旅行ガイドの体裁で、一つ一つの島の紹介をしていく連作短編集。だったはずが、途中でもう島の紹介とかではなくなる。真面目に島の紹介をしていた最初の方はこれこのペースでこの分量あるのか、という感じだったのだが、スライムの辺りから急激に面白くなり、引き込まれまくってしまった。単体だとスライムが一番好き。情報が分散してるやつだと、コミスの殺人事件。一つの短編で残った謎が、別の短編で解かれると思いきやかえって謎が増えている。んで時々思い出したようにスライムが出るの怖くて良い。あとは塔のレンガ積むやつも好き。あの一本だけ若干クトゥルフみあるよね。クトゥルフ読んだことないです。

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